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分骨とは?やり方や注意点、分骨後の供養方法などを解説

更新:2025/06/29

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かつての日本では、亡くなった後、火葬された遺骨を先祖代々の墓に納骨することが広く行われていました。しかし近年では、家族形態や宗教観の変化、ライフスタイルの多様化などを背景に、供養の方法にもさまざまな選択肢が生まれています。「大切な故人との思い出を、遺骨をそばに置くことでいつでも身近に感じたい」「故人の希望により散骨したい」などさまざまな理由から、分骨も多く行われています。

この記事では、分骨の目的や方法、注意点、その後の供養の仕方などについて解説します。

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分骨とは

分骨とは、火葬後の遺骨を複数に分け、それぞれ異なる場所に納めたり、供養の形を変えたりすることを指します。違法ではないかと心配される人もいるかもしれませんが、所定の手続きを行えば問題はありません。

納骨について定められた「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」には、以下の記載があり、法的に禁止されていません。

“墓地等の管理者は、他の墓地等に焼骨の分骨を埋蔵し、又はその収蔵を委託しようとする者の請求があつたときは、その焼骨の埋蔵又は収蔵の事実を証する書類を、これに交付しなければならない。”

※出典:e-Gov 法令検索.「墓地、埋葬等に関する法律施行規則 第五条」.
https://laws.e-gov.go.jp/law/323M40000100024#:~:text=%E3%81%B0%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82-,%E7%AC%AC%E4%BA%94%E6%9D%A1,-%E5%A2%93%E5%9C%B0%E7%AD%89%E3%81%AE ,(参照2025-05-09).

以前は「分骨すると成仏できない」「縁起が悪い」と心配する人もいましたが、仏教的な教義に基づくものではなく、迷信に過ぎないとされています。そもそも、お釈迦様の遺骨「仏舎利」は多くのお寺に分骨されています。そのため、分骨は問題がある行為ではなく、また多くの宗教においても問題視されることはありません。

分骨手続きができる人

分骨の手続きを行えるのは、遺骨を受け取る祭祀継承者です。祭祀継承者とは、家の墓を引き継いで管理する人のことで、一般的には財産の相続人の誰かがなります。また故人が遺言やエンディングノート、口頭で祭祀継承者を指名する場合もあります。

祭祀継承者となった人は、家族や親族と相談しながら、分骨をはじめとした供養の方法を判断し、手続きを進めることになります。

分骨する理由

分骨をしたいと考えるのには、いくつかの理由があります。どのようなケースがあるか紹介します。

手元供養のため

遺骨や遺灰の一部を、手元に残して供養したいと考える方もいます。「手元供養」を選ぶことで、故人をいつでも身近に感じることができるだけではなく、周囲の目を気にすることなく静かに思い出と向き合えます。

遺骨や遺灰の全てを自宅に保管する人もいる一方で、住宅事情などから分骨を行い、一部のみを部屋に安置するケースも少なくありません。そのような場合には、手元に置く遺骨は小さな骨壺に納めて仏壇で供養したり、遺骨を加工してアクセサリーとして身に着けたりする方法がよく選ばれています。

本山納骨のため

本山納骨とは、遺骨の一部を信仰している宗派の本山に納めて供養することです。多くの場合、遺骨の大半をお墓に納めた後、残りを本山に納骨します。古くから行われている風習ですが、宗祖・開祖が眠る本山に納めるのは安心感もあることから、本山に納骨したいと希望する人もいます。

さまざまな宗教で行われていますが、特に浄土真宗で盛んです。浄土真宗の本山納骨には種類があり、遺骨の全てを納める全骨と遺骨の一部だけを納める分骨から選択ができます。

散骨するため

散骨とは、焼骨をパウダー状にして、海や山林、空中などにまいて自然に還す葬送方法の一つです。最近は、散骨を希望する人も増えていますが、親族の希望でお墓にも納めたい場合などに、全部を散骨するのではなく分骨が行われます。

複数のお墓に納めるため

2カ所以上のお墓に納めるために分骨する場合もあります。例えば、先祖代々のお墓とは別に、子世代が住む家の近くに新しいお墓に立てて納骨したいという人もいます。

また墓じまいしたために先祖代々のお墓がなく、家族・親族がそれぞれ近くのお墓で供養するケースもあるでしょう。

グリーフケアのため

大切な人を亡くすと、深い喪失感に襲われ、前向きな気持ちを持つことが難しくなる場合があります。そうした心の痛みを癒す手段が、「グリーフケア」です。

遺骨を全て納骨してしまうと、かえって故人を失った現実が強く心にのしかかることもあります。そこで、一部を手元に残して身近に置くことで、少しずつ気持ちが落ち着いていくこともあります。

分骨のやり方

分骨は手元供養やグリーフケアなど、さまざまな目的で行われる供養の方法です。分骨を行うためのタイミングや方法などについて紹介します。

火葬直後の分骨

あらかじめ分骨することが決まっている場合は、火葬直後の骨上げ時に行うのがスムーズです。事前に葬儀社のスタッフに分骨の意向を伝えておくと、準備を整えてくれます。分骨用の骨壺は、葬儀社で用意してもらうか、火葬場で購入することが可能です。

その際、分骨をする数だけ、火葬場で「分骨証明書」を発行してもらう必要があります。この証明書は、後の納骨や埋葬に必要となる大切な書類です。

自宅安置中の分骨

一般的に、遺骨は火葬場から持ち帰り、四十九日を目安にお墓に納骨します。遺骨を自宅に安置している期間中でも分骨は可能です。特別な許可や手続きは必要なく、個人の判断で分骨を行うことができます。ただし、誰にも相談せずに勝手に行うのではなく、家族や親族と十分に話し合っておくことが望ましいでしょう。

散骨や手元供養などを目的とする場合には、特別な証明書や手続きは不要ですが、遺骨をお墓に埋葬する際には「分骨証明書」が必要です。

納骨後の分骨

霊園や寺院に希望を伝えれば、お墓への納骨後でも分骨を行うことは可能です。その際は、霊園や寺院に了承を得た上で「分骨証明書」を発行してもらい、自分で骨壺を取り出して分骨します。

納骨室の開閉作業が難しい場合は、石材店など専門業者に依頼するのが一般的です。分骨用の骨壺は、仏具店やインターネットショップで手軽に購入することができます。

分骨をする際の注意点

分骨は、故人の供養の形として広く行われている方法ですが、進めるに当たってはいくつか注意すべきポイントがあります。円満に分骨で供養をするためにも、以下の点を事前に確認しておきましょう。

親族の了承を得ておく

分骨は法律的にも宗教的にも認められている行為ですが、感じ方や価値観は人それぞれです。中には、「遺骨は1カ所に納めるべき」という考えを持っている親族もいるかもしれません。

そのため、了承を得ずに進めてしまうと、親族間で不和が生じる可能性もあります。供養は気持ちが大切であるため、親族と十分に話し合い、理解と了承を得ながら進めることが大切です。

本山納骨後は取り出せない

宗派にもよりますが、本山(総本山など)での納骨の多くは、「合祀(ごうし)」と呼ばれる方法で行われます。合祀とは、複数の故人の遺骨をまとめて納め、共同で供養することを指します。

個別に管理されないため、一度本山で納骨してしまうと、「やはり手元に戻して先祖代替のお墓に納めたい」などと思っても、遺骨を後から取り出すことはできません。本山納骨をする場合には、しっかりと考えをまとめてからにしましょう。

取り扱いに気を付ける

分骨を行った後、すぐにお墓へ納骨しない場合や手元供養をする場合は、遺骨の取り扱いに十分な注意が必要です。例えば、遺骨は湿気に弱く、保管状況によってはカビが生えることがあります。湿度の高い場所は避け、乾燥剤を併用するなど、保管環境を整えることが大切です。

また遺骨に直接素手で触れることは避け、手袋や清潔な箸などを使って丁寧に扱うようにしましょう。取り扱いには細心の注意を払い、故人への敬意を忘れないことが大切です。

喉仏をどこに納骨するかを決めておく

仏教では、喉仏は特に大切な部位とされています。これは、喉仏の形が仏さまの坐像(座っている姿)に似ていることから、故人の「魂の宿る場所」として尊ばれているためです。

「喉仏をどこのお墓に納めるか」については、あらかじめ親族でよく話し合い、納骨先を決めておくようにしましょう。

本山納骨をする場合には、喉仏を本山に納めるのが一般的です。ただし、宗派や寺院によって異なる場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

分骨した後の供養方法

一般的なお墓への納骨以外にもさまざまな供養の形があり、分骨をした後の遺骨の供養方法として考えてみると良いかもしれません。遺骨のさまざまな供養方法について紹介します。

手元供養

「手元供養」は、故人を身近に感じながら、毎日手を合わせたいという人に適した方法です。仏壇がない場合でも、小さな骨壺に納めてリビングの棚に置いて手を合わせたり、花を手向けたりすれば、いつでも一緒にいるような気持ちになれます。

また遺骨の一部を指輪やネックレスに加工して身に着ける方法も、故人とのつながりを常に感じられるとして注目されています。仏具店でもきれいなミニ骨壺や、中に遺骨を納められるペンダントなどが販売されているため、興味がある場合はチェックしてみてください。

散骨

近年、自然への回帰を望む人々の間で関心が高まっているのが「散骨」です。遺骨を粉末状にし、海や山など自然の中へ還す方法で、故人の意志や家族の思いを尊重した供養として広まってきました。ただし、全てを自然に還してしまうのではなく、一部だけでもお墓に納めたり、手元に残したりする場合に分骨が行われます。

散骨を禁じている法律はないため、行っても問題とはされていませんが、遵守すべき法律やルールはあります。厚生労働省の「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」によると、散骨を行う場所や焼骨の形状、関係者・自然環境への配慮など、さまざまな決まりを守らなければなりません。

個人の判断で散骨を行うことは難しいため、専門の業者へ依頼しましょう。

※出典:厚生労働省.「散骨事業者向けガイドライン(散骨事業者向け)」.
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/001321304.pdf ,(参照2025-05-06).

樹木葬

「樹木葬」も、現代のニーズに応じた新しい供養の形として注目されています。樹木葬とは、墓石の代わりに木(シンボルツリー)を墓標とし、遺骨を土に還す埋葬方法です(骨壺に入れて納めるタイプの樹木葬もあります)。全骨を樹木葬とする場合もありますが、一部の遺骨はお墓に納め、一部を樹木葬とするケースもあります。

樹木葬は、永代供養を含むプランが用意されていることも提供されており、後継者がいない場合にも安心です。ただし、この方法も法律により許可された土地でしか実施できないため、対応している霊園や墓地を事前に調べる必要があります。

永代供養

「永代供養」も分骨後の選択肢の一つです。永代供養とは、寺院が遺族に変わって永代にわたって供養と管理を行ってくれるもので、お墓の継承者がいない場合や、将来的な管理に不安がある家庭にも適しています。もちろん、多くの場合は一部の遺骨だけを納める分骨も受け付けてくれます。

ただし、施設によって供養の方法や納骨の形態が異なっている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。また、合祀した場合には、本山供養と同様に後から遺骨を戻してもらうことができないため注意してください。

分骨した遺骨を処分する場合

やむを得ない事情により、分骨して手元に残した遺骨を手放さなければならなくなった場合でも、丁寧な供養は欠かせません。通常の遺骨と同様に扱い、霊園や寺院に相談して永代供養をお願いすると良いでしょう。

合祀墓に納めたり、納骨堂へ安置したり、あるいは散骨して自然に還すなど、供養の形はさまざまにあります。分骨した遺骨を手放す際にも故人への感謝と敬意を忘れずに行うことが大切です。

また遺骨を手放す場合にも、火葬場で受け取った分骨証明書が必要となります。火葬場で紛失した場合には自治体で再発行してくれます。

まとめ

分骨にも適した供養方法としては、手元供養や本山納骨、散骨、永代供養などがあります。ただし、分骨をするに当たっては、家族や親族との十分な話し合いや手続きの確認、遺骨の適切な取り扱いが欠かせません。故人への敬意を大切にしながら、納得のいく形で供養を行いましょう。また分骨にも手続きが必要となるため、専門の業者に依頼するのもおすすめです。

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