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神式葬儀のマナー|お通夜や香典はどうする?基本を分かりやすく解説

更新:2025/07/31

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親族や親しい知人の訃報を受け、葬儀に参列する際、その形式が「神式」であると知らされ、戸惑いを感じた経験はありませんか。

本記事では、神式の葬儀(神葬祭)に参列する際に知っておくべき基本的な考え方から、お通夜や香典の形式、そして仏式のお焼香に当たる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」の作法まで、一つひとつ丁寧に分かりやすく解説します。いざという時に慌てないよう、基本的なマナーを知っておきましょう。

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神式葬儀(神葬祭)の基本的な考え方

神式葬儀は「神葬祭」とも呼ばれ、日本古来の神道思想に基づく葬儀です。仏教が故人の「成仏」を願うのとは異なり、故人の御霊(みたま)をその家の「守り神」として祀ることを目的とします。そのため「冥福」などの仏教用語は用いません。

また神道では死を「穢れ」と捉えるため、神聖な場所である神社で神葬祭を行うことはなく、自宅や専用の斎場で執り行うのが一般的です。

仏式葬儀との主な違い早分かり表

神葬祭と仏式葬儀の考え方や儀式の違いを、以下の表にまとめました。一目で比較することで、具体的な違いがより明確に理解できるでしょう。

項目

神式葬儀(神葬祭)

仏式葬儀

目的

故人を家の守り神として祀る

故人が成仏し、極楽浄土へ行くことを願う

場所

自宅、斎場、葬儀場

寺院、自宅、斎場、葬儀場

聖職者

斎主(さいしゅ)と呼ばれる神職

僧侶

お供え物

神饌(米、酒、塩、水、海の幸、山の幸など)

仏飯、団子、果物、故人の好物など

お香の代わり

玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行う

焼香を行う

死後の考え方

故人は家の守護神となる

故人は仏となり、あの世へ旅立つ

特徴的な言葉

永眠、帰幽(きゆう)、御霊(みたま)

逝去、他界、冥福、供養

このように、儀式の目的から作法、使われる言葉に至るまで、多くの点で異なっていることが分かります。

知っておくと戸惑わない神式特有の言葉

神葬祭では、聞き慣れない特有の言葉が使われます。事前に意味を知っておくと、儀式の流れを理解しやすくなり、戸惑うことが少なくなるでしょう。

  • 斎主(さいしゅ)
    神葬祭を執り行う神職のことです。仏式葬儀における僧侶に当たります。
  • 霊璽(れいじ)
    故人の御霊(みたま)が宿るための依り代で、仏式の位牌に当たるものです。白木で作られたものが多く用いられます。
  • 玉串(たまぐし)
    榊(さかき)の枝に、紙垂(しで)と呼ばれる白い紙を付けたものです。参列者が故人の御霊に捧げるもので、仏式の焼香に当たります。
  • 祝詞(のりと)
    斎主が神様に奏上する言葉です。故人の生前の功績を讃え、家の守り神となって安らかに鎮まることを祈願します。
  • 手水の儀(ちょうずのぎ)
    神聖な儀式に臨む前に、心身の穢れを水で洗い清める儀式です。斎場の入口付近に用意されていることが多いです。
  • 忍び手(しのびて)
    神様への拝礼の際に行う柏手(かしわで)ですが、神葬祭では音を立てずに行います。これを「忍び手」と呼びます。

神式葬儀に参列する際の服装マナー

服装については、基本的には仏式の葬儀に参列する際と同じ喪服で問題ありません。神道独自の特別なルールはなく、故人への弔意と敬意を示すという目的は同じです。

ここでは、男性・女性・子ども別に、一般的な葬儀と同様の服装マナーのポイントを改めて解説します。お手持ちの喪服で問題ないか、最終確認のためにお役立てください。

男性の服装

男性の服装は、光沢のないブラックスーツの準喪服が基本です。白無地のワイシャツを合わせ、ネクタイ、靴下、靴は全て光沢のない黒で統一してください。ネクタイにはディンプル(くぼみ)は作らず、靴は金具などのないシンプルなものが望ましいです。また結婚指輪以外のアクセサリーは外すのがマナーです。

女性の服装

女性は、光沢のない黒のワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルを着用し、肌の露出は控えましょう。足元は黒のストッキングと光沢のないシンプルなパンプスを合わせ、バッグは布製を選ぶのが基本です。アクセサリーは結婚指輪の他、着けるなら涙の象徴とされる一連のパールネックレス程度にとどめ、「不幸が重なる」ことを連想させる二連以上は避けます。メイクは派手にならないようナチュラルメイクを心掛けましょう。

子どもの服装

子どもの服装は、学校の制服で問題ありません。制服がなければ、黒や紺、グレーなど地味な色の服を選び、キャラクターものなど派手なデザインは避けます。まだ小さい乳幼児の場合は、白やベージュ、水色といった落ち着いた色味のベビー服で問題ありません。清潔感のある身だしなみを心掛けましょう。

神式での「香典」に該当するものは? 表書きや金額の目安

「香典」という言葉は仏教用語であるため、神道では用いられません。しかし、葬儀費用の一部を担う相互扶助の意味合いや、遺族への弔意を示すために金品を包む習慣は神道にもあります。ここでは、その際の表書きや不祝儀袋の選び方、金額の相場など、具体的なマナーについて解説します。

表書きは「御玉串料(おたまぐしりょう)」が一般的

神式の葬儀で金品を包む際の表書きは、「御玉串料(おたまぐしりょう)」と書くのが一般的です。その他「御榊料(おさかきりょう)」「御神饌料(ごしんせんりょう)」「御霊前(ごれいぜん)」も使用できます。

「御仏前(ごぶつぜん)」は仏教用語であるため、神式の葬儀ではマナー違反となります。

香典袋(不祝儀袋)の選び方

神式の不祝儀袋は、白無地のシンプルなものが基本です。仏教で極楽浄土を象徴する蓮の花が描かれているものは避けましょう。水引の色は黒白、双銀、または双白で、「二度と繰り返さない」という意味を持つ「結び切り」か「あわじ結び」のものを選びます。

表書きの書き方

表書きは薄墨を使い、水引の上段中央に「御玉串料」など、下段に氏名をフルネームで書きます。連名は3名までなら並べて書き、4名以上の場合は代表者名の左下に「外一同」と記し別紙を添えます。会社名義なら、氏名の右側に会社名を書き添えましょう。

中袋の書き方

中袋は濃い黒ペンで記入します。表面の中央に、包んだ金額を「金壱萬圓也」のように旧字体の漢数字(大字)で書くのが正式です。裏面の左下には、ご自身の住所と氏名をフルネームで記載しましょう。

金額の相場

包む金額は、故人との関係性やご自身の年齢、地域の慣習によって変動します。以下の相場はあくまで一般的な目安として参考にし、無理のない範囲で弔意を表しましょう。

故人との関係

あなたの年代

金額の目安

友人・知人

20代

3,000~5,000円

 

30代以降

5,000~10,000円

職場関係者

上司・同僚・部下

3,000~10,000円

親族(祖父母など)

10,000~30,000円

親族(両親・兄弟姉妹)

30,000~100,000円

神式のお通夜「通夜祭」と「遷霊祭」の流れとマナー

神式の通夜は「通夜祭」と呼ばれ、その中で重要な「遷霊祭」が執り行われます。ここでは、その一連の流れと参列する際の基本マナーを解説します。

通夜祭・遷霊祭の主な流れ

通夜祭は、斎主によるお祓いの儀式「修祓(しゅばつ)」で始まり、故人の功績を讃え守り神となることを願う「祭詞奏上」などが厳かに行われます。

儀式の中心は、故人の御霊を亡骸から霊璽(れいじ)へと移す「遷霊祭(せんれいさい)」です。

その後、参列者は仏式の焼香に当たる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を行い、故人に拝礼します。式の最後には、故人をしのぶ会食の席「直会(なおらい)」が設けられることもあります。

参列者の一般的なマナー

参列の際は、受付で「御霊のご平安をお祈り申し上げます」などとお悔やみを述べます。「冥福」や「供養」といった仏教用語は使いません。

式が始まったら私語を慎み、携帯電話の電源は必ず切っておきましょう。儀式の中心である「遷霊祭」では、会場の照明が落とされることがあります。決して物音を立てず、静かに頭を下げて故人をしのぶのが大切なマナーです。

神式葬儀の告別式「葬場祭」と玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法

神式の告別式「葬場祭」は、故人との最後の別れの儀式です。その流れと、重要な拝礼作法「玉串奉奠」について解説します。

葬場祭の主な流れ

葬場祭は、通夜祭と同様の儀式の後、故人の功績を讃える「祭詞奏上」や、故人をしのぶ「弔辞・弔電奉読」が行われる流れです。その後、喪主から参列者へと、仏式の焼香に当たる重要な儀式「玉串奉奠」を行い、故人の御霊に拝礼します。最後に喪主が挨拶し、棺を霊柩車に移す「出棺祭」で故人との最後の別れを告げます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の正しい作法

玉串奉奠の際は、順番が来たら進み、右手で根元、左手で葉先を支えるように玉串を受け取ります。玉串案の前で一礼し、玉串を時計回りに回して根元が祭壇側を向くようにしてから、静かに置きましょう。その後、「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼します。この際の拍手は、音を立てない「忍び手」で行うのがマナーです。最後に再度一礼し、席に戻ります。

神式葬儀で知っておきたい言葉やマナー

最後に、これまでに解説したこと以外で、参列者が戸惑いやすい神式特有の言葉遣いやマナーについて補足します。

仏教用語のお悔やみの言葉は避ける

神式の葬儀では死生観が異なるため、仏教用語のお悔やみは避けるのがマナーです。「ご冥福をお祈りします」や「成仏」、「供養」といった言葉は使いません。「御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます」などが適切な表現です。もし言葉に迷った場合は、宗教を問わず使える「この度はご愁傷様でございます」と伝えるのが、無難で丁寧な対応と言えるでしょう。

「手水の儀(ちょうずのぎ)」を実施する

神事の前に心身の穢れを清めるため、斎場の入口で「手水の儀」が行われることがあります。神社の参拝時と同様に、柄杓で水を汲み、両手と口を清める流れです。ただし、近年はこの儀式自体が省略されたり、ハンカチで手を拭くなど簡略化されたりすることも多くなっています。

「清祓いの儀(きよはらいのぎ)」「お清めの塩」の扱い

神道では死を「穢れ」と捉えるため、葬儀後に「清祓いの儀」などで身を清めます。参列者には「お清めの塩」が渡されることもありますが、神葬祭への参列自体がお祓いであるため、塩によるお清めは不要とする考え方もあります。

まとめ

神式葬儀は仏式と作法や言葉遣いに多くの違いがあり、戸惑うことも多いかもしれません。しかし、大切なのは故人を敬い、ご遺族をいたわる真摯な気持ちです。マナーの違いを理解した上で、心を込めて故人をお見送りすることが何よりの弔いとなるでしょう。

もし作法で分からないことや不安なことがあれば「小さいわが家のお葬式」にご相談ください。神式葬儀はもちろん、仏式、キリスト教式、無宗教式など、あらゆる宗教・宗派に対応しており、専門知識の豊富なスタッフが、神式特有の儀式や準備についても丁寧にサポートいたします。

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