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家族葬の献杯のあいさつ例文を5つ紹介!避けるべき言葉や注意点も解説

投稿:2024/06/10 更新:2024/11/24

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葬儀や法要などの弔事では会食の場を設けることが多く、食事前には献杯が行われます。献杯はあまり聞きなれない言葉のため、失礼のないあいさつをするためにはどのようにしたらよいのか迷うこともあるでしょう。

献杯と似ている言葉に乾杯がありますが、乾杯と同じようなものと捉えていると遺族や参列者を傷つけるような失敗につながりかねません。

本記事では、献杯のあいさつで使いやすい例文を故人との関係ごとに紹介します。また、乾杯との違いや弔事のあいさつで使うべきでない言葉などもお伝えしますので、あいさつ文の参考にしてください。

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献杯とは

葬儀や法要の後に行われる会食では、食事を始める前にお酒の注がれた杯を捧げる献杯を行います。献杯は古来、死者に捧げる儀式であったともいわれ、故人への敬意や哀悼の意を表す行為です。

一般的な流れでは、喪主のあいさつに続いて親族や友人の代表者によって献杯のあいさつが述べられます。あいさつの後には、献杯の音頭とともに全員で盃を捧げて、会食が始まります。

なお、献杯を行うのは葬儀後の精進落としや法事後のお斎(おとき)といった弔事の席だけではありません。友人たちが故人をしのんで集まるような会食でも、献杯は行われます。

家族葬の献杯のあいさつ例文を紹介

家族葬でも一般的な葬儀と同様に会食の場を設けることが多く、食事の前には献杯を行います。あいさつは喪主以外が行うこともあり、親族や、故人と親しかった友人があいさつを依頼される場合もあります。

あいさつをすることになった場合には、ご遺族や参列者に失礼のないように事前に話の内容を考えておくようにしましょう。

献杯のあいさつは、故人との関係によって言い回しや内容も異なります。ここでは、故人との関係別にあいさつの文例を紹介しますので、参考にしてください。

献杯のあいさつ例文:喪主の場合

家族葬では、参列者が限られているため喪主があいさつを行う場合もあります。葬儀へ参列してくれたことへの感謝を伝え「食事を楽しんでください」と献杯の発声を行います。

喪主のあいさつの例文は次のとおりです。

本日は葬儀にご参列いただきありがとうございました。おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができ、故人も喜んでいることでしょう。


突然の逝去であり、まだ実感がないのが本音でございますが、今後は家族で力を合わせて暮らしていきたいと思っております。


ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。故人との思い出をしのびながら、召し上がっていただければと思います。


それでは、献杯のご唱和をお願いいたします。

献杯。

ありがとうございました。

献杯のあいさつ例文:友人の場合

葬儀や法要では友人が献杯のあいさつを行うことはあまり多くありませんが、故人と関係が深かった場合には喪主から依頼される場合もあります。また、弔事の場以外でも友人同士が集まって故人をしのぶときには、友人代表としてあいさつを任されるかもしれません。

友人のあいさつでは初めに参列者に故人との関係を伝え、ご遺族を気遣う言葉を添えるようにしましょう。故人の人柄が分かるようなエピソードを交えて思い出を語れると、参列者がより故人をしのびやすくなります。

ご紹介いただきました〇〇と申します。〇〇(故人)君とは、高校時代からの付き合いで、互いに結婚した後も家族ぐるみで仲良くさせてもらっておりました。


突然このような形でお別れすることになり、今でも信じられない気持ちでおります。遺されたご家族の悲しみはいかばかりかとお察し申します。


それでは故人のご冥福を祈り、杯を捧げたいと思います。

献杯。

ありがとうございました。

献杯のあいさつ例文:親族の場合

献杯のあいさつは、親族を代表して故人と親交の深かった方が行う場合もあります。始めに故人との関係を延べ、参列していただいたことへの感謝を伝えましょう。

私は故人の父方のいとこで〇〇と申します。本日はご多用の中お集まりいただきありがとうございました。故人も皆さまにお会いできて、さぞかし喜んでいることと思います。


〇〇(故人)君とは、幼い頃に家が近かったこともありよく遊び、社会人になってからも一緒に旅をした思い出があります。〇〇君はお酒が好きでしたので、本日は彼の思い出を語り合いながら、食事とお酒を楽しみましょう。


故人に哀悼の意を表し、献杯。

ありがとうございました。

献杯のあいさつ例文:故人の子どもの場合

親が亡くなったときには、子どもが献杯のあいさつをする場合もあります。初めに故人の子どもであることを伝え、参列いただいたことへの感謝の気持ちを伝えます。

長男の〇〇と申します。本日はご多用の中、父(または母)の葬儀にご参列いただき、ありがとうございました。


父(母)は常に私たち家族を大切にする優しい人でした。明るく話好きな性格でしたので、本日はこうして皆さまに集まっていただき、さぞ喜んでいることと思います。


ささやかではございますが、食事を用意しておりますので、父(母)との思い出話をしながら召し上がってください。


では、父(母)〇〇の冥福を祈って、献杯。

ありがとうございます。

献杯のあいさつ例文:職場の上司の場合

故人が生前会社に勤めていたならば、会社の上司が献杯のあいさつをする場合もあります。献杯のあいさつでは、まず社名と名前を述べてから、会社での故人の様子を伝えるエピソードを交えて端的に故人との関係性を伝えましょう。

ご紹介いただきました〇〇(社名)の〇〇(名前)と申します。突然の知らせで、今も信じられない気持ちでいっぱいです。


故人とは勤務先の上司と部下の関係でした。彼は社内の信頼も厚く、これからが期待されていた存在でしたので残念でなりません。


心からご冥福をお祈り申し上げ、献杯させていただきます。

献杯。

ありがとうございました。

献杯のあいさつで避けるべき忌み言葉と言い換え

献杯のあいさつをする場合には、弔事で避けるべき忌み言葉を使わないように注意しましょう。忌み言葉は、不幸を連想させたり、不幸が続くことをイメージさせたりする言葉です。他にも宗教や宗派によって避けるべき言葉に違いがあるため、注意が必要です。

あいさつを依頼されるときに宗教について確認し、もし分からない場合には宗教による違いがない言葉を使ってあいさつを考えるようにします。

忌み言葉は、意図的でないとしても遺族の耳に入ると傷つけてしまう恐れのある言葉です。あいさつをする場合には、遺族に配慮して言葉選びには細心の注意を払いましょう。

以下で詳しく解説していきます。

仏式葬儀の忌み言葉

死後の概念は宗教ごとに異なるため、あいさつ文では宗教の違いにも配慮した言葉選びが必要です。

例えば仏教では、故人は仏様のいる極楽浄土へ向かい成仏すると考えられています。成仏できないことを連想する「迷う」や「浮かばれない」という言葉は、仏式では忌み言葉として扱われます。

また、キリスト教や神道の用語も使用ないようにしましょう。例えばキリスト教で使う「天国」や「天に召される」という表現は仏式では使いません。

なお仏式の葬儀の場合でも宗派によって違いがあり、浄土宗派では「ご冥福をお祈りします」という言葉は使わないので注意が必要です。

神式・キリスト教式葬儀の忌み言葉

神式やキリスト教の葬儀でも、他の宗教の用語に当たる言葉は避けます。

例えば、神道では故人は新たな守り神となると考えられています。そのため死後の概念が異なるキリスト教の「天国」や仏教の「成仏・冥福・成仏・往生・極楽浄土」といった言葉は葬儀で使いません。

同様にキリスト教では、神道で使う「御霊・ご平安・お祈り」や、前述した仏教の言葉は使わないようにしましょう。

不幸を連想させる忌み言葉を言い換える

「苦しむ」のように不幸を連想させる言葉は、あいさつにはふさわしくないため別の言葉に言い換えます。「生きる」や「消える」など生や死を表す言葉も、遺族を悲しませたり不快に感じさせたりするので、言い換えるようにしましょう。

また「四」や「九」といった数字も「死」や「苦」を連想させるため、使わないようにしてください。

不幸を連想させる言葉は、使わなくても意味が通じるものもあります。言い換えに迷うときには、表現を見直してみるのもよいでしょう。

忌み言葉

言い換え

急死

突然のこと・急逝

死ぬ

ご逝去

生きていた頃

ご生前・お元気だった頃

忙しい

多用

再び

今一度

引き続き

これからも

次に

その後・新たに

追って

後ほど

最後に

終わりに

重ね言葉を言い換える

重ね言葉は、同じ言葉を繰り返して使うため、弔事では不幸が重なることを連想させます。あいさつでは使用を避けるか、他の言葉で言い換えるようにしましょう。

以下は重ね言葉の代わりに言い換えに使われる表現です。日常でよく使ってしまう言葉が多いため、覚えておきましょう。

忌み言葉

言い換え

ますます

もっと・一段と・より一層の

いろいろ

多くの・さらに・もっと

重ね重ね

深く・加えて

度々

よく

次々

たくさん・立て続けに・休みなく

日々

毎日

ときどき

時折

つくづく

心から

返すがえすも

本当に・まことに・思い起こせば・振り返ると

みるみる

見る間に

わざわざ

あえて

しばしば

よく・いつも

まだまだ

まだ・もっと・より

あいさつをする際の注意点

献杯のあいさつをするときには、遺族や参列者に失礼のないように心掛ける必要があります。注意点を知らずに思いつくままに話してしまうと、意図せずにご遺族や参列者を傷つけてしまうかもしれません。

ここでは、献杯のあいさつをする方があらかじめ知っておきたい注意点について解説します。

長すぎるあいさつをしない

故人とのエピソードはどれも語りつくせない大切なもので、話したくなる気持ちも分かりますが、長すぎるあいさつは控えましょう。

献杯は、会食の前に故人の冥福を祈る目的で行われています。あいさつが長くなりすぎてしまえば、会食が始められずに進行に支障が出てしまいます。お子さまが参加している場合、飽きてぐずりだしてしまうかもしれません。

あいさつの内容はあらかじめ1分ほどで終えられるようにまとめておき、会食中には周りの方との思い出話を存分に楽しむようにしましょう。

献杯と乾杯を間違えない

献杯と似た言葉に乾杯がありますが、意味や使われるシーンは大きく異なります。

献杯は、葬儀や法要などの弔事で行われ、故人を追悼するための行為です。一方の乾杯は、結婚式や披露宴などの慶事やめでたい席で場を盛り上げるために行われます。

場を盛り上げるための乾杯では高く杯を掲げて景気よく乾杯の発声をしますが、厳粛な雰囲気で行われる献杯では、胸の辺りで軽く杯を掲げます。盃を打合せることや拍手も行われません。

2つの違いを知らずに乾杯と間違ってしまうと自分が恥ずかしいだけでなく、遺族を傷つけることにもつながるので、間違えないよう注意してください。

家族葬の献杯のあいさつをしっかり行おう

葬儀や法要の後に行われる会食では、食事の前に故人の冥福を祈り献杯が行われます。家族葬は小人数で行われるため参列者は顔見知りの場合が多いですが、献杯のあいさつは遺族や参列者の心情を察して失礼のないあいさつを心掛けましょう。

葬儀や法要についてどのように行えばよいか迷う場合には、家族葬の経験豊富な葬儀社に相談してみるのもおすすめです。

家族葬に興味がある方や、将来のために家族葬について知っておきたい方は、「小さいわが家のお葬式(旧わが家の家族葬)」にご相談ください。小さいわが家のお葬式は、葬儀のお問い合わせから葬儀後のアフターフォローまでを一貫して自社スタッフによるサービスを提供しています。

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