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後飾り祭壇とは?自宅での飾り方から期間、処分方法まで分かりやすく解説

更新:2025/07/31

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葬儀を終え、大切な方のご遺骨と共に自宅へ戻った際、そのご遺骨を安置するために必要となるのが「後飾り祭壇(あとかざりさいだん)」です。しかし、初めて準備する方にとっては、「どこに置けばいいの?」「何を、どのように飾るのが正しいの?」「いつまで飾っておくもので、その後はどうすればいいの?」といった、多くの疑問や戸惑いが生まれることでしょう。

本記事では、この「後飾り祭壇とは何か」という基本的な知識から、ご自宅での具体的な飾り方、設置しておく期間、そして役目を終えた後の処分方法まで、一連の流れを分かりやすく解説します。

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後飾り祭壇とは

後飾り祭壇とは、葬儀が終わってから、お墓や納骨堂に遺骨を納めるまでの間、ご遺骨や白木位牌、遺影写真などを一時的に安置し、故人を供養するために自宅に設ける祭壇のことです。仏式では、故人が亡くなってから四十九日間の「中陰(ちゅういん)」の期間に用いることから、「中陰壇(ちゅういんだん)」とも呼ばれます。また単に「自宅飾り」と呼ぶこともあります。

この祭壇は、火葬を終えたご遺骨がご自宅に戻るまでに準備・設置するのが一般的です。多くの場合、利用した葬儀社の葬儀プランの中に後飾り祭壇のレンタルが含まれており、葬儀社のスタッフが手際よく設置まで行ってくれます。基本的にはレンタル品ですが、購入することも可能です。祭壇は白木製のものが主流で、二段または三段飾りが多く、近年では設置や処分が簡単なダンボール製の手軽なものも登場しています。

後飾り祭壇を設ける目的と役割

後飾り祭壇を設ける大きな目的は、納骨の日まで故人の冥福を日々祈り、丁寧に供養するための場所を確保することです。ご家族にとっては、故人を失った悲しみを癒し、その存在を身近に感じながら静かに語りかける大切な空間となります。

また葬儀当日に参列できなかった方が後日ご自宅へ弔問に訪れた際に、お参りをしていただくための場所という重要な役割も担います。さらに、四十九日法要をご自宅で執り行う場合には、この祭壇がそのまま法要の中心的な場としても活用されるのが一般的です。

仏式の後飾り祭壇の基本的な飾り方

ここでは、一般的な仏式の後飾り祭壇について、どこに設置し、何をどのように飾るのが良いのかを具体的に解説します。宗派や地域によって細かな違いはありますが、基本的な飾り方を知っておけば、心を込めて故人をお迎えできます。

設置場所の選び方

後飾り祭壇を設置する場所は、ご自宅に仏壇がある場合、その前や横が丁寧な場所とされます。しかし、十分なスペースがなければ別の場所でも問題ありません。方角については、仏壇と同様に、部屋の北側や西側に設置するのが良いという考え方もありますが、これも絶対ではありません。それ以上に大切なのは、ご家族が毎日お参りしやすく、弔問に訪れたお客さまをご案内しやすい場所を選ぶことです。

ご遺骨や白木位牌を守るため、直射日光が当たる場所や湿気の多い水回りの近くは避けましょう。また人の出入りが激しい玄関やドアの近くなど、落ち着かない場所も避けるのがおすすめです。なお、神道の神様がいらっしゃる神棚の真下は、神様にご遺骨を向ける形になるため、避けるべきとされています。

後飾り祭壇に必要な物

後飾り祭壇には、まず祭壇本体と、それに掛ける白い布が必要です。そして、祭壇の中心となるご遺骨(骨壷)、白木位牌、遺影写真を安置します。

お参りのために必要な仏具として、花立、香炉、燭台からなる「三具足(みつぐそく)」、または花立と燭台が一対になった「五具足(ごぐそく)」を用意します。これに加えて、おりん、線香、ろうそくも欠かせません。

また故人を供養するためのお供え物と、お供え物を置くための供物台も使います。

一般的な飾り方の例

三段飾りの場合、神聖な上段中央にご遺骨を安置します。その両脇に、白木位牌と遺影写真を飾るのが一般的です。中段には、果物やお菓子といったお供え物や、湯呑、仏飯器などを置き、下段には仏具を配置します。三具足の場合は、中央に香炉、向かって右に燭台、左に花立を置きます。五具足の場合は、中央に香炉、両脇に燭台一対、その外側に花立一対を並べましょう。お参りの際に鳴らすりんは、下段の手前に置くと良いです。

お供え物の種類と供え方のマナー

基本的なお供えは、一汁三菜の仏膳(霊供膳)の他、炊き立てのご飯、新鮮な水、お茶、そして生花です。これらは、故人への感謝と供養の心を表します。これらに加えて、故人が生前好きだったお菓子や果物、飲み物などをお供えすることも、心のこもった供養になります。

ご飯や水、お茶は毎日新しいものに取り替えましょう。お供えする花は、トゲのあるバラや香りの強過ぎるユリなどは避けるのが一般的です。弔問客からお供え物をいただいた場合は、感謝して受け取り、後飾り祭壇にお供えするのがマナーです。

宗教・宗派による後飾り祭壇の違い

後飾り祭壇は主に仏式で用いられるものですが、他の宗教や宗派ではどのように故人をお迎えするのでしょうか。ここでは、神道やキリスト教、そして特定の宗教を持たない無宗教の場合の考え方や飾り方について解説します。

仏教の宗派による違い

同じ仏教でも、宗派によって教義や習慣が異なります。後飾り祭壇の基本的な飾り方は多くの宗派で共通していますが、浄土真宗のように、故人はすぐに成仏するという教えから、お水やお茶をお供えしないなど、一部で考え方が異なる場合があります。ご自身の宗派の作法に不安がある場合は、菩提寺の住職や、葬儀を担当した葬儀社に確認するのが確実です。

神式(神道)の場合

神道では、仏式の後飾り祭壇に当たる「仮霊舎(かりみたまや)」に故人の霊を祀ります。白木で作られた祭壇に、ご遺骨、仏式の位牌に当たる「霊璽(れいじ)」、そして遺影を安置します。お供え物としては、お米やお酒、塩、水といった「神饌(しんせん)」を捧げ、花器には榊(さかき)を飾ります。また儀式によっては三種の神器の模造品である鏡や剣、玉などを飾ることもあります。

キリスト教の場合

キリスト教には、仏教のような後飾り祭壇という厳密な概念や習慣はありません。しかし、納骨までの間、ご自宅にご遺骨を迎えるに当たり、故人をしのぶための祈りのスペースを設けることはあります。小さなテーブルなどに白い布を敷き、遺影写真と共に十字架や聖書、故人が愛用していたロザリオなどを置きます。静かに故人を思い、祈りを捧げるためのシンプルな祭壇とすることが多いようです。

無宗教の場合

特定の宗教や宗派にとらわれない無宗教の形式では、後飾りに決まったルールはありません。ご遺族が故人をしのぶ気持ちを自由に表現できます。例えば、故人の写真を中心に飾り、愛用していた品や趣味の道具、集めていたコレクションなどを並べる方法があります。お花も、宗教的な決まり事を気にせず、故人が一番好きだった種類の花を飾って問題ありません。形式よりも、故人らしさが感じられるような、温かい空間を作ることが何よりも大切になるでしょう。

後飾り祭壇の設置期間の目安

後飾り祭壇を設置しておく期間は、宗教・宗派によって異なります。一般的な仏式では、故人の魂が旅立つとされる四十九日法要を終える「忌明け(きあけ)」までが一つの区切りです。神式の場合は、亡くなってから五十日目に行われる「五十日祭(ごじゅうにちさい)」までとなります。キリスト教では明確な決まりはありませんが、カトリックなら追悼ミサ、プロテスタントなら召天記念日といった節目まで飾ることが多いようです。

さまざまな事情ですぐに片付けられない場合は、無理にする必要はありませんが、故人の供養の一つの区切りとして、これらの時期を目安に片付けを考えると良いでしょう。

後飾り祭壇の処分方法

役目を終えた後飾り祭壇は、まず設置してくれた葬儀社に連絡し、引き取ってもらうのが一般的な方法です。多くは葬儀プランに含まれているか、有償で対応してくれます。ご自身で処分する場合は、自治体のごみ収集ルールに従います。祭壇の材質が木製なら粗大ごみ、ダンボール製なら資源ごみなど、正しく分別しましょう。もしご自身で処分することに抵抗があるなら、お寺でお焚き上げ供養を依頼する方法もありますが、事前に受け付けてもらえるかの確認が必要です。

祭壇以外の物については、それぞれ扱いが異なります。仮の位牌である白木位牌は、四十九日法要で本位牌へ魂を移す「位牌開眼(いはいかいげん)」の儀式を終えた後、お寺に納めてお焚き上げしてもらうのが通例です。遺影写真は、その後もご自宅に飾っておいて構いません。香炉などの仏具も、ご自宅での日々の供養にそのまま使えます。お花は枯れたら感謝して処分し、食べ物のお供えは、「お下がり」としてご家族でいただくのが良い供養になります。

まとめ

後飾り祭壇は、葬儀後から納骨までの大切な期間、故人をしのび、供養するための重要な場所です。基本的な飾り方やマナーを知り、宗教や宗派に合わせた設えをすることで、故人様もご遺族も穏やかな気持ちで過ごすことができます。設置期間は四十九日などが一般的ですが、役目を終えた後の処分方法もさまざまです。

このような葬儀後の手続きや供養の方法について、不安や疑問があれば専門家に相談するのが一番です。「小さいわが家のお葬式」では、葬儀そのものはもちろん、葬儀後のアフターサポートも充実しています。後飾り祭壇の準備や片付け、その後の供養に関するご相談も、専門スタッフが親身に対応いたしますので、どうぞお気軽にお声がけください。

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