記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
大切な方を亡くされたご遺族に対して、どのような言葉をかければよいか悩んだ経験はありませんか?
「お悔やみの言葉」は、遺族の心に寄り添い、哀悼の意を伝える大切なマナーのひとつです。しかし、言葉の選び方や伝え方を間違えると、かえって失礼になることも。
この記事では、「お悔やみの言葉とは何か?」という基本から、シーン別の例文・注意すべきマナー・NG表現まで、分かりやすく解説します。ビジネスシーンやメール・手紙・LINEなど、さまざまな場面で使えるフレーズも紹介しているので、「いざという時」に備えたい方はぜひ参考にしてください。
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お悔やみの言葉とは、身近な人を亡くされた方に対して、悲しみに寄り添い、哀悼の意を伝えるための言葉です。 葬儀の場や訃報を受けた際、直接対面する「弔問」の場面だけでなく、電話・メール・手紙・弔電など、さまざまな場面で使われます。 特に日本では、言葉づかいやマナーに対する意識が高く、場にふさわしい表現や、相手への配慮が求められる傾向があります。そのため、「何と伝えるべきか」「どの言葉が適切か」に迷う方も多いのではないでしょうか。 また、お悔やみの言葉には単に悲しみを表すだけでなく、相手の心をいたわる気持ちや敬意を表す意味も込められています。だからこそ、形式だけではなく、心のこもった一言を選ぶことが大切です。 本記事では、お悔やみの言葉のマナーや例文、シーン別の使い方などを詳しく解説します。初めての方でも安心して使えるよう、具体的な表現も交えてご紹介します。
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お悔やみの言葉には、常套句として一般的に「お悔やみ申し上げます」「哀悼の意を表します」「残念でなりません」「ご愁傷さまです」「ご冥福をお祈りします」の5つのフレーズがあります。お悔やみの言葉は、親族・遺族を思いやっていれば 何でも言ってよい訳ではありません。お悔やみの言葉の正しい意味と使い方を確認しておきましょう。気持ちを込めることも重要ですが、お悔やみの言葉のマナーと使い方を学び、適切に使い分けられるようにしておきましょう。
「お悔やみ申し上げます」とは、「亡くなった方の死を悲しみ、弔いの言葉を伝えます」という意味になります。対面・書面共に利用されます。メールや書面など文章で表す場合は、相手との関係性に関わらず、少しかしこまった形式で「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」などと表現します。
「哀悼の意を表します」とは、「故人の死を思い、悲しくて心が痛みます」という意味になります。対面・書面共に利用されます。メールや書面など文章で表す場合は、文頭に「謹んで」と付け加えることで、より丁寧に表現します。
「残念でなりません」とは、「故人の死を思い、悔しく心残りです」という意味になります。対面・書面共に利用されます。メールや書面など文章で表す場合は、文頭に「誠に」と付け加え強調し、後に続けて「心よりお悔やみ申し上げます」と伝えると良いでしょう。
「ご愁傷さまです」とは、「あなたの心の傷を心配するとともに、わたくしも悲しく思います」という意味になります。対面で利用し、書面には不適切です。メールや書面など文章での使用は避けなくてはいけません。注意しましょう。
「ご冥福をお祈りします」とは、「故人の死後の幸せを祈っています」という意味になります。書面での利用が基本。宗教によっては使えないので注意が必要です。故人を対象とし、亡くなった方へ向けて気持ちを表現する言葉ですので、遺族や関係者へ向けての使用は不適切です。弔電やお悔やみ状、メールなどの文章に使用します。
お悔やみの言葉を伝える際には、ただ言葉を選ぶだけでなく、相手への思いやりや、場にふさわしいマナーを意識することが大切です。特に葬儀や訃報に関する場面では、失礼のないよう細やかな配慮が求められます。以下に、お悔やみの言葉を伝える際に知っておきたい基本的なマナーをご紹介します。
お悔やみの場面では、不吉なことや繰り返しを連想させる言葉は「忌み言葉」として避けられます。たとえば次のような表現は使わないようにしましょう。
代わりに、「ご逝去」や「ご冥福」「ご不幸」など、やわらかい言い回しを選ぶと丁寧な印象になります。
お悔やみの言葉では、丁寧語・尊敬語を用いた落ち着いた表現を心がけましょう。たとえば、下記のような言い方が一般的です。
相手との関係性に応じた敬語のレベルも意識するとより自然です。
形式的な言葉だけでなく、相手の気持ちに寄り添う姿勢が伝わるようにすることが重要です。 「大変なご心痛と存じます」「どうかご自愛ください」など、気遣いの一言を添えると、より心のこもったメッセージになります。
お悔やみの場では、あれこれと話を広げるよりも、簡潔で真心のこもった言葉が好まれます。特に突然の訃報を受けた直後などは、相手の心の余裕も少ないため、控えめで穏やかな対応が適切です。
親しい間柄であっても、葬儀や訃報の場では節度のある言葉遣いが必要です。悲しみを共有しながらも、丁寧で落ち着いた表現を心がけましょう。
親しい間柄であっても、葬儀や訃報の場では節度のある言葉遣いが必要です。悲しみを共有しながらも、丁寧で落ち着いた表現を心がけましょう。
このたびはご愁傷様でした。心よりお悔やみ申し上げます。 |
○○さん(故人)のご逝去を知り、胸が張り裂ける思いです。どうか無理をなさらず、体調にお気をつけください。 |
大切なご家族を亡くされ、どれほどおつらいことかとお察しします。心よりご冥福をお祈りいたします。 |
ややくだけた表現も許容されますが、丁寧な言い回しを基本に。特にメールやLINEなどで送る場合も、「心より」や「ご自愛ください」といった丁寧語でまとめるのが安心です。
ビジネス上の関係では、礼儀正しい敬語表現が必要です。特に上司や取引先に対しては、形式的で失礼のない文面が好まれます。
ここのたびはご母堂様のご逝去、誠にご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。 |
ご家族を亡くされたとのこと、おつらいお気持ちお察しします。ご無理なさらず、いつでもご相談ください。 |
このたびはご不幸があったとのこと、心よりお悔やみ申し上げます。お手伝いできることがあれば遠慮なくお知らせください。 |
上司に対しては「ご母堂様」「ご尊父様」などの敬称を用いると丁寧な印象になります。社内の距離感によって文体の硬さを調整しましょう。
取引先や顧客など、社外の方に対しては、形式的で失礼のない表現を使い、個人的な感情を前面に出しすぎないことが重要です。
○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様のご心痛、いかばかりかとお察し申し上げます。 |
ご尊父様のご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈りいたします。 |
突然のことで驚いております。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、ご家族の皆様のご平安を心よりお祈り申し上げます。 |
「謹んでお悔やみ申し上げます」「ご逝去の報に接し」などの格式ある表現が好まれます。忌み言葉を避け、ビジネス文書らしい言い回しを意識しましょう。
お悔やみの言葉は、状況や関係性に応じて伝える手段も変わります。直接会えない場合でも、適切な方法で、心のこもった言葉を伝えることが大切です。 ここでは、電話・メール・LINE・弔電・手紙など、代表的な伝え方別に例文とマナーをご紹介します。
訃報を聞いた直後や、急ぎ気持ちを伝えたい場合には電話を使うことがあります。 ただし、相手が深い悲しみの中にいる可能性があるため、時間帯や言葉選びには細心の注意が必要です。
突然のお電話、失礼いたします。○○様のご逝去のこと、今知りまして…心よりお悔やみ申し上げます。お力落としのことと存じますが、どうかご自愛ください。 |
このたびは本当にご愁傷様です。お手伝いできることがありましたら、どうぞ遠慮なくお申し付けください。 |
直接会えない時や、相手が多忙で電話を控えたいときには、メールやLINEが有効です。 ただし、LINEはややカジュアルな印象があるため、相手との関係性を考慮した言葉選びが必要です。
○○様 |
このたびはご愁傷様でございました。 大変なお気持ちの中とは存じますが、もしお力になれることがあれば、いつでもご連絡ください。 |
○○さん、訃報のこと知りました。本当に驚いています。 今はおつらい時期かと思いますが、無理をせず、休めるときに休んでくださいね。 |
弔電や手紙は、格式を大切にしつつも、心のこもったお悔やみの気持ちを伝えられる手段です。 特に葬儀に参列できない場合に弔電を送ることは、日本において一般的なマナーとされています。
ご尊父様のご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます ご遺族の皆様のご平安を心よりお祈り申し上げます |
○○様のご逝去を悼み謹んで哀悼の意を表します ご冥福をお祈り申し上げます |
拝啓 ○○様のご逝去を知り、驚きとともに深い悲しみを覚えております。 謹んでお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様のご心痛はいかばかりかと存じます。 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。 敬具 |
このように、お悔やみの言葉は伝え方によって適切な表現やマナーが異なります。どの手段でも共通して大切なのは、 相手の気持ちに寄り添う姿勢と、配慮ある言葉選びです。形式にとらわれすぎず、心からの言葉を届けることが、なによりの慰めになります。
日本では、仏教・神道・キリスト教など、宗教によって死生観や葬儀の考え方が異なるため、お悔やみの言葉にも違いがあります。 多くの場合、故人やご遺族の宗教を把握するのは難しいものですが、基本的な違いを知っておくことで、より配慮ある言葉選びができます。
神道では「お別れの儀式」を「葬儀」ではなく「神葬祭(しんそうさい)」と呼びます。
キリスト教では「死=神のもとへの旅立ち」とされ、仏教や神道とは異なる慰めの言葉が使われます。 「冥福」や「成仏」は使いません。
キリスト教では「ご遺族」ではなく「ご遺族の皆様」「○○様のご家族」と言い換えるのが丁寧です。
故人やご家族の宗教が分からない場合は、どの宗教にも偏らない表現を使うのが無難です。
「成仏」「冥福」などは宗教色が強いため、避けたほうが無難です。
お悔やみの言葉に絶対的な正解はありませんが、宗教的な背景を知っておくことで、相手の気持ちに寄り添った配慮がしやすくなります。 迷ったときは、どの宗教にも共通する「心からの思いやり」が伝わるシンプルな表現を心がけると安心です。
お悔やみの言葉は、マナーを守ることも大切ですが、何より故人と遺族に対する思いやりの心が伝わるかどうかが本質です。 形式にとらわれすぎず、相手の状況を尊重し、丁寧で温かみのある表現を心がけましょう。
通夜・葬儀の前後が一般的です。 直接ご遺族に会う場がある場合は、そのタイミングで丁寧に言葉をかけましょう。会えない場合は、訃報を受けてなるべく早めに電話・手紙・メールなどで伝えるのが礼儀とされています。
急ぎの場合や会えない事情がある場合は問題ありません。 ただし、カジュアルな表現や絵文字・スタンプの使用は避け、丁寧な文章を心がけてください。手紙や電話よりも簡易的な手段であることを意識し、失礼のない内容にしましょう。
仏教の葬儀でのみ使用するのが適切です。 「ご冥福」は仏教の死生観に基づく言葉なので、キリスト教や神道の方に対して使うのは避けましょう。 宗教が分からない場合は、「心よりお悔やみ申し上げます」「安らかな眠りをお祈りいたします」など中立的な表現が無難です。
一般的には仏教で使われる表現であり、TPOに応じて使い分けが必要です。 例えば、SNSやメールで「ご冥福をお祈りします(合掌)」と書く人もいますが、形式的な場やビジネス関係では避けた方が無難です。相手の宗教観にも注意しましょう。
「このたびはご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます」など、丁寧な表現を心がけましょう。 親しい間柄でも、弔意を伝える際は礼儀を大切にした言葉選びが必要です。軽いノリの表現や略語、絵文字の使用は避けましょう。
要点を簡潔に、静かで落ち着いた口調で伝えるのが基本です。 長電話は控え、「このたびはご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます」といった一言を丁寧に伝えるだけで十分です。 相手が取り込み中のことも多いため、相手の状況を思いやる配慮が求められます。
「ご逝去のことを知らず、大変失礼いたしました」などと一言添え、時期が遅れても真摯な気持ちを表すことが大切です。 遅れたことを謝罪しつつ、丁寧にお悔やみの言葉を述べましょう。
お悔やみの言葉は、故人を偲び、ご遺族の悲しみに寄り添う心のこもったメッセージです。ただし、その表現には宗教的・文化的な背景があるため、 相手に対する配慮やマナーを欠かさないことが大切です。ここでは、これまでの内容をもとに、お悔やみの言葉を伝える際のポイントと注意点をまとめます。
NG例 | 理由 |
---|---|
ご冥福をお祈りします (相手が神道・キリスト教の場合) |
宗教観に合わない表現のため |
合掌、成仏など (ビジネスメールや無宗教の方へ) |
カジュアル/宗教色が強すぎる |
絵文字・スタンプ (LINEやSNS) |
弔意の場にふさわしくない印象を与える |
長文で重い内容 (電話やSNS) |
遺族への負担になる場合がある |
形式や言葉にとらわれすぎるよりも、相手の気持ちに寄り添うことが何より大切です。 「何と言っていいかわからないけれど、心からお悔やみ申し上げます」といった素直な一言でも、真心がこもっていれば十分に伝わります。
言葉にしない場合は、黙礼や香典・弔電のみで思いを伝えることも一つの方法です。
お悔やみの言葉は、悲しみに暮れる方々の心を少しでも癒す、人と人との温かなやりとりです。 正しいマナーと配慮を心がけつつ、相手を思いやる気持ちを大切にした表現を選ぶようにしましょう。
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