記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
老衰を迎える家族と過ごす最期の時間は、とても貴重なものです。不安や戸惑いを軽減するためにも、老衰に関する知識を備えておくと、後悔しない時間を過ごせるでしょう。
本記事では老衰とは何で、どのような状態を指すのかについて解説します。また何歳で亡くなったら老衰というのかや、老衰の前兆や症状、老衰時にできる準備についても紹介するので参考にしてみてください。
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老衰とはどのような状態を指すのでしょうか。基本的な定義や、老衰が増加している原因を解説します。
厚生労働省が発行した「死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル」によると、老衰は「高齢者で、他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死」と定義されています。高齢者の亡くなった原因が事件や事故、病気など直接的なものではない場合が老衰です。
人間をはじめとする生き物は、加齢によって心身の機能が低下すると、自然に体が衰えていきます。体の機能が徐々に衰弱して亡くなるため、苦痛が少ないとされています。
※参考:厚生労働省「令和7年度版 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル」.https://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/dl/manual_r07.pdf ,(2025-04-25).
老衰によって亡くなる人の数は、2000年代から右肩上がりになっており、主な要因として高齢化が考えられています。さらなる高齢化社会が進む日本において、老衰死は今後増加していくでしょう。
老衰は2018年時点で全死亡者の8.0%を占めており、主な死因の第3位に上っています。
また厚生労働省が発表した2023年の「簡易生命表」によると、女性の死因において最も多いとされていた「がん」を抜き、第1位になりました。男性の場合も、悪性新生物や心疾患に続き、3番目に多い死因となっています。
老衰が増加した原因として、医療の進歩や食生活の改善など、人々の健康意識が高まったことが考えられます。
※参考:厚生労働省.「令和5年簡易生命表の概況」.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life23/dl/life23-15.pdf ,(参照 2025-03-20).
寿命は一人ひとり異なるため、明確に「何歳からは老衰」と定めるのは難しいです。年齢だけでは、老衰状態かどうか判断できません。基本的には、死亡診断書を作成する医師の考えで決定されるため、医師によっても異なります。
具体的な年齢の目安としては、男性:81.09歳、女性:87.14歳の平均寿命(2023年)を超えた頃から、老衰と判断される傾向にあります。80代後半~90代以降での自然死を老衰と判断する可能性が高いでしょう。
※参考:厚生労働省.「令和5年簡易生命表の概況」.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life23/dl/life23-15.pdf ,(参照 2025-03-20).
ここからは、老衰に至るまでの主な症状と、前兆で目安となるものを解説します。老衰は予兆もなく起きるものではありません。大切な家族に老衰の兆候が見られたら、
主治医やケアマネジャーと相談して、治療方針や介護サービスの利用などを検討しておきましょう。
老衰で亡くなる方に生前に見られる主な症状は、以下の通りです。
加齢によって筋力が低下するのは、老衰に向かう症状の一つです。転びやすくなったり、握力が低下したりといった具合で、身体機能の衰えを感じるようになります。
また胃が収縮し、噛む力と飲み込む力が弱くなることで、少量しか食べられなくなるという点も症状の一つといえます。筋力や消化機能が低下するため、体重の減少にもつながるでしょう。
寝ている時間が増えるのも特徴です。会話が少なくなり、意識を保つことが難しくなることでぼんやりする時間が増え、徐々に睡眠時間が長くなる傾向にあります。
高齢者が老衰によって亡くなる前に、よく見られる変化を把握しておきましょう。
身体機能の低下によって、飲み込む力が弱くなってしまい誤嚥が増える可能性があります。呼吸が浅くなったり、呼吸の間隔が空いたりする変化も見られるのも特徴です。
また血流が弱くなるため、手足の冷えを感じるようになるでしょう。うとうとした状態が続き、意識が混濁するのも老衰の状態が進んでいるといえます。
しかし、一時的に老衰の状態から回復する「中治り現象」が起きる可能性もあります。中治り現象は死期が近づいている兆候の一つともいわれており、一時的に体を動かせるようになったり、会話ができたりする現象のことです。
老衰で亡くなるまでの期間と、穏やかな気持ちで看取るためのポイントをご紹介します。
老衰の兆候が始まってから、亡くなるまでの期間は人によって異なるため明確に「いつ亡くなるか」という判断ができません。
老衰死の判断は医師によっても異なります。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、2020年に起こった老衰死のうち、老衰から死亡に至るまでの期間は、1カ月が最も多く、続いて2カ月、3カ月となっています。
なお何も延命治療をしない場合、水や食事も取らない状態になってから亡くなるまでの期間の目安は約1週間といわれていますが、例外もあります。
※参考:国立社会保障・人口問題研究所.「老衰死の統計分析」.“長寿革命に係る人口学的観点からの総合的研究”.
https://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/22780101.pdf ,(参照 2025-03-20).
老衰の兆候が見られ始めたばかりの意識があるうちに、本人が「人生の最期をどのように過ごしたいのか」を確認しておけると良いでしょう。老衰に向かう症状が進行してしまうと、本人の意思を確認できず、最終的に家族が全て判断しなければならなくなる可能性も増えます。
「自宅で最期のときを迎えたいのか、病院でもいいのか」「延命治療はどうしたいのか」などは、本人の意思を尊重できるように確認して決めておければ理想的です。
また「リビングウィル」(終末期の医療に関して自分の意思を文書で生前に示しておくこと)の有無も、後々のわだかまりにつなげないためにもきちんと確認しておく必要があります。
「可能な限り延命治療をする」「苦痛を取り除くための緩和ケアに切り替える」「一切の処置を行わない」など、本人の意思も含めて話し合いをし、できれば文書に残しておきましょう。
本人や家族だけで決めきれない場合は、主治医や看護師、ソーシャルワーカーなど専門家にも意見を求めてみてください。
本人の意識があるうちに葬儀に関する話し合いも進めておくと、葬儀を執り行う予定の喪主や家族の負担軽減につながります。葬儀の形式や規模、参列者など、本人が希望する内容を確認しましょう。
また遺言書の準備もしておくと、遺族間でのトラブルを避けられます。ただし口頭だけでは遺言として認められない可能性があるため、法に則った正式な形で用意しておくと安心です。
本人が穏やかな最期を迎えるためにも、ターミナルケアを実施するかどうかや、いつから始めるのかを本人と家族間で相談しておくのがおすすめです。
ターミナルケアは「終末期医療」とも呼ばれる医療・介護のことです。死期が近づいた方に対して、痛みやストレスを緩和し、QOL(人生の質)を保つことを目的とした看護ケアを施します。
本人の負担を減らすためにも無理に食事をさせなかったり、姿勢を工夫して体を楽にさせたりするのも、本人の尊厳を保つためには重要です。
また意識はなくても、聴覚は最後まで残るといわれています。反応は得られにくいかもしれませんが、あとから後悔しないためにもこれまでの感謝の気持ちを伝えてあげてください。本人の反応を確認しながら、伝わるように工夫して話しかけましょう。
大切な家族が老衰で亡くなった後の流れや、必要な手続きを解説します。
老衰になってから他の病態も併発したことで亡くなった場合は、医学的因果関係に従って死因が決定されるため「老衰による誤嚥性肺炎」などと死亡診断書に記載されることもあります。亡くなる場所や死亡診断書を記入する医師によっても死亡病名が変わるという点に留意が必要です。
死亡診断書が発行されたら、役所手続き・葬儀の準備もしなければいけないため、優先順位を決めて周囲の助けも借りながら進めていきましょう。
亡くなってから、一般的に3~5日程度で葬儀を行います。葬儀までに遺体を安置する場所や納棺、通夜、葬儀などの方法を決定しましょう。
一般的な葬儀以外にも、家族葬、一日式や火葬のみを行う直葬などの種類があります。本人や遺族の意思を反映させながら決められるとスムーズです。また、喪主や遺族に負担がかかり過ぎないよう、費用面も考慮して形式を決めると良いでしょう。
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不明点や迷っている点は事前に葬儀社に確認しておくと安心できるでしょう。
老衰は、病気や事故など直接的な死因がない自然死です。高齢化が進むのに伴って増加傾向にあり、高齢者の死因として多くを占めています。
老衰は突然生じるものではなく徐々に進行していくことが多いため、兆候を見つけたら本人の意思を尊重した最期を迎えられるように、準備をしておきましょう。死後の葬儀形式についても話をしておくと、トラブルや悔いが残りにくくなります。
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