記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
突然、医師から「ご家族の容体は重篤です」と告げられたとき、冷静さを保てる人は多くありません。「重篤って、危篤とどう違うの?」「あとどれくらい時間があるのだろう……」など疑問や不安が一気に押し寄せ、混乱するのは当然の反応です。
しかし命に関わる深刻な状況に直面したときこそ、正しい知識と、落ち着いた判断が必要です。本記事では、「重篤」が医学的にどういった状態を指すのかを解説します。「危篤」や「重体」「重症」との違いにも触れながら、家族が重篤な状態にあるときに取るべき行動を紹介します。
「小さいわが家のお葬式」では、対象の施設をご利用の場合、すべてのプランで安置日数無制限で、安置料・ドライアイス料が無料。日延べの追加料金が発生しません。比較検討時の基準とすることをおすすめしています。 近年のドライアイスの原価高騰により葬儀社各社のプランの基本料金が値上げ傾向となっています。
また、プラン内容の見直しも行われいます。追加料金がかかるか否かは、各葬儀社によりことなります。
制限を設けている葬儀プランでは、既定の日数を超えると、1日ごとに5,000円~10,000円の追加料金が加算されてしまいます。
《参考情報》
ドライアイスを20~30%以上値上げ
ドライアイス価格高騰により値上げを致します。
生前相談で
50,000円割引
「重篤です」と医師に告げられても、その意味を正しく理解できていない人も多いかもしれません。そもそも「重篤」は日常会話であまり使われず、「どれほど深刻なのか」「すぐに命の危険があるのか」など、判断が難しい場合もあります。
まずは医療現場で使われる「重篤」の意味を理解しましょう。具体的にどのような状態なのか、そして専門用語としてどのような意味があるのかを解説します。
重篤な状態とは、生命維持が困難なほどに健康状態が悪化し、回復の見込みが不透明な状態です。医療の現場で使われる専門的な用語であり、重い病気とは区別して使われます。
例えば重症の急性心不全や多臓器不全、大量出血を伴う外傷など、生命を直接脅かすようなケースです。重篤かどうかの判断には一定の基準があるものの、最終的には主治医の判断による部分が大きく、さまざまな要素を見て総合的に判断されます。
とは言え、重篤な状態であると伝えられたからといって、必ずしもすぐに命を落とすわけではありません。家族にとっては動揺を誘う言葉かもしれませんが、医師の説明をよく受け、具体的な内容を確認する必要があります。
重篤は、元々医療の専門用語であり、病気やけがの深刻度を示すために医師や看護師などが用いてきた表現です。日常会話ではあまり耳にしないため、一般の人にとってはなじみの薄い言葉かもしれません。
医療従事者が患者の家族などに説明をする際は、「命に関わる危険な状態です」「かなり厳しい状況です」など、より理解しやすい表現に言い換えるケースも多く見られます。しかし、病院によってはそのまま「重篤な状態です」と告げることもあります。
重篤の表現は病状だけに限らず、「重篤な副作用が出る可能性があります」などのように、薬の使用に関するリスクの説明などにも使われます。混乱を避けるためにも、「重篤」とはどういった意味を持つ言葉なのかをあらかじめ知っておくと安心です。
重篤と混同しやすい単語として、重症や重体、危篤などがあります。それぞれ別の意味を持った単語であるため、よく整理しましょう。それぞれ詳しく解説します。
重症は、軽症→中等症→重症という病状の段階の一つです。状態は悪いものの、必ずしも命に直結するわけではありません。例えば高熱や強い痛み、長期間の治療が必要な状況であっても、回復の見込みがある場合は、重症とされます。
一方で重篤は生命の危険が差し迫っている、あるいは回復の見通しが立たないような深刻な状態です。命の危機が目前にある点で、重症とは区別されます。医療現場ではより慎重に使われる言葉であり、患者の家族にも深刻な意味合いを持って伝えられます。
重体は主に報道や記事などで事件や事故でけがを負った人の容体を伝える際に使われる言葉です。医学的に明確な定義があるわけではなく、医療従事者の間ではあまり使用されません。命に関わる可能性はあるものの、短期的に回復する見込みがあるケースも含まれるとされています。
一方で重篤は、医療用語として用いられる点で重体とは異なります。報道で重体と伝えられていても、医療現場では重篤と判断されているケースもあるため、両者の違いを理解するのが重要です。
危篤は、死が差し迫った状態を意味する単語です。多くの場合、数時間から数日以内に死が訪れる可能性があります。医療現場で危篤と判断された場合、家族への連絡が最優先されるケースがほとんどです。つまり、看取りの準備が始まる段階でもあります。
一方で重篤は、病状が深刻で命の危険があるものの、直ちに死に至る状態とは限りません。深刻な段階でありながらもまだ希望を持てる重篤と、死が目前に迫った最終段階を意味する危篤では、言葉の意味に大きな違いがあります。混同しやすい表現ですが、それぞれの違いを理解しておくと、医師の説明をより正確に理解できます。
<関連記事>
危篤と言われたらどうする?危篤の連絡や対応、心構えを解説
https://www.wagaya-ososhiki.com/column/critical-condition-2/
家族が重篤と診断されたら、動揺し、何から手をつけるべきか分からなくなるかもしれません。誰しもが頭の中にさまざまな不安がよぎりますが、こうした場面でこそ冷静さが求められます。
慌てずに対応するには、事前に「何をすべきか」「何を優先すべきか」を知るのが重要です。以下、家族が重篤な状態と告げられた際に、家族として取るべき具体的な行動を整理して解説します。
大切な人が重篤な状態であると知ったら、まずは自分の気持ちを落ち着けるのが最優先です。パニック状態では、正しい行動が分からず、判断を誤る恐れがあります。深呼吸をして一度気持ちを整えるだけでも、楽になるかもしれません。
周囲の人と連携して行動する場面も出てくるため、落ち着いた態度が重要です。家族の代表として医療スタッフと話をする際は、情報を正しく聞き取り、適切に対応してください。
重篤な状態と連絡を受けたら、一刻も早く病院に駆けつけましょう。例えば現場で医療チームの判断が必要な場合は、家族の同意や立ち会いが必要になる可能性もあります。また状態の変化が急激に進み、時間の問題になるケースも珍しくありません。
病院に向かう際は、最低限必要な持ち物として、本人確認書類やスマートフォン、緊急連絡先をまとめたメモなどを準備すると安心です。可能であれば、誰かと連絡を取り合いながら行動し、交通手段なども事前に確認しましょう。
重篤な状態でも、意識の有無にかかわらず、声は届いている可能性があると考えられています。本人のそばにいる家族や友人は、できるだけ前向きで温かい言葉をかけましょう。
例えば「そばにいるよ」「また一緒に話そうね」などの励ましの言葉は、わずかでも回復への力となるかもしれません。過去の思い出話や、家族の存在を伝えるような言葉も心の支えになるでしょう。
一方で、取り乱したり泣き崩れたりすると、たとえ言葉が聞こえていなくても不安を与えてしまう可能性もあります。つらい状況ではあるものの、本人のためにも、落ち着いた声で優しく話しかけてください。
身近な人が重篤な状態になった場合、慌てて多くの人に一斉に連絡をしてしまいがちです。しかしまずは、誰に伝えるべきかを落ち着いて整理してください。一般的には、親・兄弟・子どもなど三親等以内の家族が優先されます。
状況によっては、親しい友人や長年付き合いのある知人に連絡する場合もあるでしょう。ただ形式的な関係にとらわれず、「この人が来てくれたら、本人が安心するはずだ」と思える相手を優先しても構いません。
連絡する順番も、考慮すべきポイントです。例えば遠方に住む家族には、早めに伝えれば、駆けつける準備がしやすくなります。
もしものときに備え、葬儀に関して前もって相談するのも重要です。「縁起でもない」と考える人もいるかもしれませんが、むしろ本人の意向や家族の事情を反映した形で、お別れをきちんと迎えるための準備になります。
重篤な状況が続いているときや、回復の見通しが立ちにくいと感じたときは、信頼できる葬儀社に早めに相談しましょう。何かあった際に慌ただしく決めなければならないと、希望に合った選択ができず、後悔する可能性もあります。
事前相談では、費用や流れ、希望する形式などさまざまな要素を検討できます。
家族が重篤や危篤と告げられたとき、人は動揺しながらも判断を迫られます。特に、「誰が喪主を務めるのか」は、想像以上に大きな意味を持ちます。
実際に亡くなった後では、短い時間で葬儀の手配や連絡が必要となり、判断を誤ると精神的・経済的な負担が大きくのしかかるため注意が必要です。特に家族葬など、コンパクトな形で葬儀を行いたいと考えている場合、さまざまな知識が求められます。
以下、喪主として備えるべき知識・行動を解説します。
喪主とは、葬儀全体の進行や関係者への連絡、葬儀社とのやりとりなど、まとめ役をこなす人です。葬儀の現場でも特に忙しく、責任も重い立場になります。突然その役割を任されると混乱するため、何かあった際に誰が喪主を務めるのかを家族間で話し合いましょう。
配偶者や長男が務めるケースが一般的ですが、家族の状況や距離感によっては柔軟に判断する必要があります。事前に決めておけば、亡くなった直後に慌てて役割を押し付け合うような事態を避けられます。葬儀社との打ち合わせや、各種手配もスムーズに進むでしょう。
事前に決めておけば、亡くなった直後に慌てて役割を押し付け合うような事態を避けることができます。また喪主になる人が何をするべきかを前もって確認しておくと、葬儀社との打ち合わせや各種手配もスムーズに進み、全体の負担が軽減されます。
<関連記事>
家族葬の喪主がやることを徹底解説!流れや挨拶の例文、服装マナーも紹介
https://www.wagaya-ososhiki.com/column/family-funeral-director/
葬儀の手配をする際は、葬儀社に事前に伝えるべき情報がいくつかあります。まずは、故人もしくは家族が希望する宗教や宗派、葬儀の形式です。上記により祭壇や進行内容、必要な物品が異なるため、情報共有を正確に行ってください。
葬儀をする際は、予算も重要です。事前に予算を明確化し、伝えておくと、葬儀社側も無理のない提案ができます。火葬場の空き状況や病院から、ご安置室への搬送手配などの実務面も早期に確認すると良いでしょう。
重篤とは、命の危機が差し迫った状態を示す医学用語です。言葉の正しい意味を理解すれば、状況を見誤らずに冷静な判断を下せます。
突然の知らせに動揺しないためには、今のうちから備えておくのが重要です。「家族だけで静かに見送りたい」「費用は抑えつつ、きちんと送りたい」と考えている方は、事前に情報を集めれば、より納得のいくお別れをしやすくなります。
神奈川・東京エリアで選ばれている「小さいわが家のお葬式」では、そのような思いに寄り添った葬儀プランをご用意しています。この機会に一度、ご相談してみてはいかがでしょうか。
資料請求やお問合せは
メールフォームをご利用下さい。
お急ぎの方はお電話から
記事のカテゴリー
お急ぎの方は今すぐお電話ください。
生前相談で50,000円割引