CLOSE

家族葬のお役立ち情報

終活について記事一覧はこちら

終活

エンディングノート

遺書の書き方ガイド|遺言書との違いや内容例、保管方法を解説

更新:2025/07/30

  • LINE
  • OK!

遺書は、自分の身に何かがあったときに大切な人への感謝の気持ちなどを伝える手段の一つです。遺書には法的効力がないため、特に制約はなく、自由に書けるのが魅力です。しかし、万が一に備えて遺書を書こうと考えている方の中には、書き方が分からなくて筆が進まないという方もいるかもしれません。

本記事では、これから遺書を書こうと思っている方に向けて、遺書の書き方や記載する内容の例、保管方法などを解説します。また遺書と近いものである遺言書やエンディングノートとの違いなどについてもご紹介するので、遺書にすべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

《葬儀プラン・葬儀社選びのコツ》

「小さいわが家のお葬式」では、対象の施設をご利用の場合、すべてのプランで安置日数無制限で、安置料・ドライアイス料が無料。日延べの追加料金が発生しません。比較検討時の基準とすることをおすすめしています。 近年のドライアイスの原価高騰により葬儀社各社のプランの基本料金が値上げ傾向となっています。

炭酸ガス価格推移グラフ

また、プラン内容の見直しも行われいます。追加料金がかかるか否かは、各葬儀社によりことなります。 制限を設けている葬儀プランでは、既定の日数を超えると、1日ごとに10,000円~20,000円の追加料金が加算されてしまいます。
《参考情報》
ドライアイスを20~30%以上値上げ
ドライアイス価格高騰により値上げを致します。

生前相談で
割引適応!

実際のお葬式でそのまま使えます!
見積シミュレーション作成&事前登録で

割引適応!

遺書とは

遺書とは、自分の財産や思いなどの意思を記載した書面のことです。記載する内容や書式は定められておらず、便箋などを使った手紙を書く方もいれば、ビデオメッセージを残す方もいます。遺書自体に法的効力は認められないため、相続に関する内容を記してもその通りになるとは限りません。そのため、家族や生前お世話になった方への感謝の気持ちを記載する場合が多いです。

遺書と似たものとして、「遺言書」や「エンディングノート」があります。ここからは遺書と遺言書やエンディングノートとの違いを解説します。

遺書と遺言書の違い

遺書と遺言書の大きな違いは、遺書が法的効力を持たないのに対し、遺言書には法的効力がある点です。遺言書は遺書のように自由に記載することはできず、民法に定められた書式に沿って記載しなければなりません。また遺書は自分の思いを伝える目的で記載されることが多いですが、遺言書は主に相続に関する自分の希望を記載します。

遺言書では以下8つの法的効力が認められます。

  1. 相続人の指定
  2. 推定相続人の廃除
  3. 内縁の妻や夫、子どもに関すること
  4. 後見人の指定
  5. 相続財産の遺贈に関すること
  6. 遺産分割方法の指定・遺産分割の禁止
  7. 担保責任が発生した場合の負担者や負担の割合
  8. 遺言執行者の指定

遺書と遺言書では特徴が異なるため、自分の意思を伝える手段として適しているものを選択しましょう。

遺書とエンディングノートの違い

エンディングノートとは、自分の人生の終わり方について記したノートのことです。自分の人生を振り返りつつ、「どのような最期を迎えたいか」「人生を終える前にやるべきことがあるか」などを考えます。エンディングノートは遺書と同じく法的効力がないため、形式にとらわれず自由に記載でき、自分の希望や意思を家族に伝えられます。

遺書との違いは、記載する内容を考える際の視点です。遺書では生前にお世話になった方を思い、感謝などを記しますが、エンディングノートでは自分の人生を振り返って、どのように人生を終えたいかについて記載します。

遺書を残しておく理由

遺書を残しておく理由は人それぞれですが、例えば以下のようなものが挙げられます。

  • 家族やお世話になった方に自分の気持ちを伝えられるから
  • 自分の頭の中を整理できるから
  • 自分のその後の人生を考え直せるから
  • 大切な人の人生を考えられるから
  • 自分や家族の状況や環境を整理できるから
  • 遺言書やエンディングノートの保管場所を伝えられるから

遺書には自分の気持ちを伝えられるだけではなく、紙に書くことで頭の中の思考を整理できる側面もあります。また遺書を書いているうちに、自分や大切な人の人生を改めて考えることもできるでしょう。

遺書を書くタイミングは?

遺書を書くタイミングとして、年齢を重ねて高齢になったり、死を意識したりしたときに書くイメージがあるかもしれませんが、実際にはタイミングや時期に決まりはありません。自分が書きたいと思ったタイミングで自由に書いてもよいのです。

遺書を書くタイミングとしては、70代~80代が多いとされていますが、人によっては20代や30代など比較的早い段階で遺書を書いている方もいます。どの年代であっても、不慮の事故に遭ったり、重い病気にかかったりするリスクがあります。そのようないざというときに備えて、早めに準備しておくのが良いでしょう。

遺書に書いておきたい内容

前述の通り、遺書は書く内容に制限がなく、自由に自分の伝えたいことを書いて問題ありません。しかし中には、紙に向かうと何を書いたら良いか悩む方もいるでしょう。

ここでは遺書に書いておきたい内容を年代別にご紹介します。

20代~40代の場合

20代~40代の方が遺書に書いておきたい内容は、以下の通りです。

  • スマートフォンのパスワード
  • 利用しているサービスのIDやパスワード
  • 親しい友人や知人の連絡先
  • 持病や既往歴 など

比較的若い20代~40代のうちに遺書を書くときは、家族の知らない身の回りの情報を記載しておくと、いざというときもスムーズに対応できます。特に地元を離れて暮らしている場合には、友人や知人の連絡先を記していると、家族が連絡しやすいです。

50代~60代の場合

50代~60代の方が遺書を書くときには、以下のような内容を含めると良いです。

  • 高齢になったときの施設
  • 人生の最期についての希望
  • 葬儀を行う際の希望

50代以上は老後や人生の最期を考え始める時期です。高齢になったときに施設はどうするか、葬儀はどのような形が良いか、希望がある場合は記載しておきましょう。特に人生の最期については、亡くなってからでは家族がご自身の希望を知ることができません。生前のうちに遺書に記載しておけば、遺族が希望に沿って対応してくれるはずです。

70代以上の場合

70歳を過ぎると、さまざまな病気やけがのリスクが高まり、遺書の準備を検討する方も増えてくる時期です。遺書を書く際は、以下の内容を含めることをおすすめします。

  • 持病やかかりつけの病院の情報
  • 認知症になったときの対応
  • 余命宣告を受けることを希望するか
  • 延命治療を希望するか

特に認知症や延命治療などの対応については、すでにご自身に希望を聞けないケースもあるため、遺書に書いておくと家族が対応しやすいでしょう。

遺書を書く流れ

実際に遺書を書き進めるときには、どのような手順で進めていけば良いのでしょうか。

ここでは遺書を書く流れについて解説します。

1.誰に向けて書くのかを決める

配偶者や子ども、両親、親しい友人、知人など、伝えたい相手によって書く内容が変わってきます。遺書を書き始めるときは、まず誰に向けて書くのかを決めましょう。

もちろん、家族や友人以外に向けた内容でも構いません。お世話になった会社の上司や同僚などに向けて書いても良いです。

もし急いで遺書を書き上げる必要がないなら、一枚の紙にまとめて書くのではなく、一人ひとりに向けて手書きで遺書を書くのがおすすめです。

2.伝えておきたい内容をリストアップする

誰に向けて遺書を書くかが決まったら、伝えておきたい内容をリストアップします。パスワードや友人などの連絡先、通帳の保管場所など、先ほど挙げた年代別の書いておきたい内容も参考にしながらまとめましょう。

またエンディングノートも併用すると、自分が何を伝えたいのかが明確になりやすいです。遺書は自分の気持ちを伝える手紙として使い、エンディングノートには自分の最期についての希望を記載するというように使い分けるのも良いです。

3.伝えたい思いを文章にする

伝えておきたい内容を記載したら、普段はなかなか言いにくい感謝の気持ちや家族の将来など伝えたい思いを文章にしましょう。初めからしっかり書こうと意識するとペンが思うように進まないこともあるので、まずは思い浮かんだ気持ちをそのまま書いて、後から修正するのがおすすめです。

遺書を書くときは、「普段から思っているけれど、伝えにくいことを伝える機会である」と考えると書きやすいかもしれません。

4.保管場所を決定する

遺書の保管場所は、日常生活ではあまり目につかないところに隠したり、特に大切な人にのみ場所を教えたりするなどの方法があります。自宅では保管するのが難しい方は、弁護士や税理士などの専門家に預けるのも方法の一つです。

遺書を見つかりにくい場所に保管したときは、場所を示すメモを別で用意しておくと良いでしょう。

遺書の文章例

遺書の文章は自由で決まりがありません。それ故にどのような文章にするべきか迷うこともあるでしょう。

遺書を書くときにおすすめの構成は以下の通りです。

  • 「〇〇へ」など伝えたい相手の名前
  • 相手に伝えたい内容
     〇パスワードなど伝える必要のある事実
     〇感謝の気持ちなど相手への思い
  • 遺書を書いた日付
  • 自分の名前

例文を2つご紹介するので、遺書を書くときの参考にしてみてください。

お母さんへ


いざというときのために遺書を書いておきます。


私が使っていたスマートフォンやサービスのパスワードです。


・スマートフォン:〇〇〇〇


・〇〇サービス:〇〇〇〇



私に万が一のことがあったら、下記の人に連絡してください。


・会社:部署〇〇 電話番号〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇


・中学からの友達の〇〇ちゃん 電話番号〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇


・アパートの大家さん 電話番号〇〇〇-〇〇〇-〇〇〇〇



私を大切に育ててくれて本当にありがとう。

突然のお別れで悲しませてしまうかもしれないけど、私は空から見守っているからね。


〇〇〇〇年〇月〇日(遺書を書いた日付)


〇〇〇〇(自分の名前)

家族へ


万が一のときに備えて遺書を置いておくね。


生きている間、たくさん笑いあったり、けんかしたり、全部大切な時間です。

今までありがとう。

これからは天国で見守っています。



私がお世話になった人の連絡先を書いておくので、万が一のことがあったら連絡してください。


・会社:部署〇〇 電話番号〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇


・中学からの友達の〇〇ちゃん 電話番号〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇


・アパートの大家さん 電話番号〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇



〇〇〇〇年〇月〇日(遺書を書いた日付)


〇〇〇〇(自分の名前)

法的に有効な遺言を残したいなら「遺言書」がおすすめ

遺書は形式にとらわれずに自由に書けるという利点がありますが、法的効力がないため、相続などの希望を書いてもその通りにならない可能性があります。もし自分の思いや希望に法的効力を持たせたい場合には、「遺言書」を作成するのがおすすめです。遺言書であれば、民法の規定に沿って作成することで法的に有効になります。

まとめ

遺書は、法的効力を持たない代わりに自分の思いを自由に記載できるため、家族や大切な人に感謝の気持ちなどを伝えるのに適した方法です。遺書を書くタイミングも自由に決められるので、自分が書きたいと思ったときに書けます。不慮の事故などは予測できないため、万が一に備えて遺書を残しておくと良いでしょう。

小さいわが家のお葬式」では、生前相談を受け付けています。自分が亡くなったとき、「家族に負担をかけるのではないか」「少しでも家族の負担を減らせないだろうか」と心配な方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

生前相談で
割引適応!

実際のお葬式でそのまま使えます!
見積シミュレーション作成&事前登録で

割引適応!

資料請求やお問合せは
メールフォームをご利用下さい。
お急ぎの方はお電話から

  • LINE
  • OK!

関連記事

記事のカテゴリー

家族葬ができる
葬儀場・火葬場を探す

西東京4市、神奈川20市町に
ご利用いただける式場が50以上、
安置室は90以上ございます。

よくあるご質問

Q散骨の場合は、ご遺骨を全て散骨しなければいけませんか?

散骨には「全散骨」と「一部散骨」の2つの方法がございます。 お客様のご希望により自由に選択可能です。「一部散骨」をご選択いただいた場合には、 残りのご遺骨を手元に残し、ご自宅で手元供養なども可能です。 ペンダント型や小瓶型など、様々な手元供養品がございます。 「小さい我が家のお葬式」の散骨については、下記よりご確認いただけます。 【海洋散骨ページ

Qエンバーミングとは何ですか。どんなことをするのですか?

エンバーミングとは亡くなられた方の表情や姿を整え、衛生的に安全な状態でご遺体を保存するための技術です。エンバーミングを施すと、ご遺体の腐敗を心配することなくゆっくりと時間を使うことができるようになります。残される家族は故人とのお別れや葬儀社選びにしっかりと時間をかけることができるようになり、参列者の都合に合わせたスケジュール設定ができるため、後悔の無い納得のご葬儀を実現することができます。ご遺体に1〜2センチの⼩切開をし、ご遺体保全⽤の薬品を動脈から注⼊します。同時に腐敗の原因となる⾎液を静脈から排出し保全薬との⼊れ替えをすることで、体内から防腐をします。
※詳しくはこちら【エンバーミングとは…】

Q家族葬とは、そもそもどんな葬儀ですか。

家族葬とは一般的には遺族や親族、または故人と生前親しくしていた友人などを含めた少人数で執り行う小規模な葬儀を指しており、明確な定義はありません。家族葬は一般葬と同様に、僧侶などの宗教者立ち合いのもとで通夜や告別式が行われ、葬儀の日程や進行も一般葬と同じ順序であることが多いです。基本的な部分は同じでも、家族葬の定義がないため主催者が葬儀のスタイルを自由に決めることができます。例えば家族葬としながらも参列する人数が多い場合もあれば、通夜を行わないで全工程を1日で終えてしまうこともあります。会食を行わなかったり、返礼品を省略したりするケースも多いです。 ※詳しくはこちら【家族葬とは…】

Q死後の相続や手続きが心配です。どこに相談すればいいの?

ご葬儀後の諸手続きは、相続や名義変更など、非常に多岐にわたります。 わが家の家族葬ではご葬儀の事前相談やご葬儀のお客様へのサポートとして、当社提携の信頼できる行政書士、税理士、法律事務所のご紹介を行っております。 初回のご相談は無料ですので、お気軽に「無料電話相談」をご利用下さい。 【無料電話相談をする

Q社会保険からお葬式の補助金がでると聞きましたが、どんな内容ですか?

国民健康保険にご加入の方は「葬祭費」、健康保険にご加入の方は「埋葬料」として補助金が支給されます。業務上や通勤災害により亡くなられた場合は労災からの支給になります。 いずれも申請の期間は2年間ですので、お忘れなく手続きされることをお勧めします。次の記事も合わせてご参照ください。【葬祭費の補助金を利用するための…

Q自然葬ってどんなことですか?

自然葬とは、海や山等の自然の中へご遺骨を埋葬する葬法の一つで、散骨の別称として用いられます。 埋葬の一形態を示す表現ですので、ご逝去から火葬までのご葬儀自体は別に行うべき内容です。 ご遺骨を分骨し、その一部を自然葬として行うこともできます。 散骨される場合には、ご遺骨をパウダー状にする工程(粉骨)が必要です。わが家の家族葬では粉骨から実際の散骨まですべて承ります。 下記も合わせてご参照ください。 【散骨は違法になる!?正しい散骨のやり方

お急ぎの方は今すぐお電話ください。
生前相談で割引適応!