記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
遺書は、自分の身に何かがあったときに大切な人への感謝の気持ちなどを伝える手段の一つです。遺書には法的効力がないため、特に制約はなく、自由に書けるのが魅力です。しかし、万が一に備えて遺書を書こうと考えている方の中には、書き方が分からなくて筆が進まないという方もいるかもしれません。
本記事では、これから遺書を書こうと思っている方に向けて、遺書の書き方や記載する内容の例、保管方法などを解説します。また遺書と近いものである遺言書やエンディングノートとの違いなどについてもご紹介するので、遺書にすべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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遺書とは、自分の財産や思いなどの意思を記載した書面のことです。記載する内容や書式は定められておらず、便箋などを使った手紙を書く方もいれば、ビデオメッセージを残す方もいます。遺書自体に法的効力は認められないため、相続に関する内容を記してもその通りになるとは限りません。そのため、家族や生前お世話になった方への感謝の気持ちを記載する場合が多いです。
遺書と似たものとして、「遺言書」や「エンディングノート」があります。ここからは遺書と遺言書やエンディングノートとの違いを解説します。
遺書と遺言書の大きな違いは、遺書が法的効力を持たないのに対し、遺言書には法的効力がある点です。遺言書は遺書のように自由に記載することはできず、民法に定められた書式に沿って記載しなければなりません。また遺書は自分の思いを伝える目的で記載されることが多いですが、遺言書は主に相続に関する自分の希望を記載します。
遺言書では以下8つの法的効力が認められます。
遺書と遺言書では特徴が異なるため、自分の意思を伝える手段として適しているものを選択しましょう。
エンディングノートとは、自分の人生の終わり方について記したノートのことです。自分の人生を振り返りつつ、「どのような最期を迎えたいか」「人生を終える前にやるべきことがあるか」などを考えます。エンディングノートは遺書と同じく法的効力がないため、形式にとらわれず自由に記載でき、自分の希望や意思を家族に伝えられます。
遺書との違いは、記載する内容を考える際の視点です。遺書では生前にお世話になった方を思い、感謝などを記しますが、エンディングノートでは自分の人生を振り返って、どのように人生を終えたいかについて記載します。
遺書を残しておく理由は人それぞれですが、例えば以下のようなものが挙げられます。
遺書には自分の気持ちを伝えられるだけではなく、紙に書くことで頭の中の思考を整理できる側面もあります。また遺書を書いているうちに、自分や大切な人の人生を改めて考えることもできるでしょう。
遺書を書くタイミングとして、年齢を重ねて高齢になったり、死を意識したりしたときに書くイメージがあるかもしれませんが、実際にはタイミングや時期に決まりはありません。自分が書きたいと思ったタイミングで自由に書いてもよいのです。
遺書を書くタイミングとしては、70代~80代が多いとされていますが、人によっては20代や30代など比較的早い段階で遺書を書いている方もいます。どの年代であっても、不慮の事故に遭ったり、重い病気にかかったりするリスクがあります。そのようないざというときに備えて、早めに準備しておくのが良いでしょう。
前述の通り、遺書は書く内容に制限がなく、自由に自分の伝えたいことを書いて問題ありません。しかし中には、紙に向かうと何を書いたら良いか悩む方もいるでしょう。
ここでは遺書に書いておきたい内容を年代別にご紹介します。
20代~40代の方が遺書に書いておきたい内容は、以下の通りです。
比較的若い20代~40代のうちに遺書を書くときは、家族の知らない身の回りの情報を記載しておくと、いざというときもスムーズに対応できます。特に地元を離れて暮らしている場合には、友人や知人の連絡先を記していると、家族が連絡しやすいです。
50代~60代の方が遺書を書くときには、以下のような内容を含めると良いです。
50代以上は老後や人生の最期を考え始める時期です。高齢になったときに施設はどうするか、葬儀はどのような形が良いか、希望がある場合は記載しておきましょう。特に人生の最期については、亡くなってからでは家族がご自身の希望を知ることができません。生前のうちに遺書に記載しておけば、遺族が希望に沿って対応してくれるはずです。
70歳を過ぎると、さまざまな病気やけがのリスクが高まり、遺書の準備を検討する方も増えてくる時期です。遺書を書く際は、以下の内容を含めることをおすすめします。
特に認知症や延命治療などの対応については、すでにご自身に希望を聞けないケースもあるため、遺書に書いておくと家族が対応しやすいでしょう。
実際に遺書を書き進めるときには、どのような手順で進めていけば良いのでしょうか。
ここでは遺書を書く流れについて解説します。
配偶者や子ども、両親、親しい友人、知人など、伝えたい相手によって書く内容が変わってきます。遺書を書き始めるときは、まず誰に向けて書くのかを決めましょう。
もちろん、家族や友人以外に向けた内容でも構いません。お世話になった会社の上司や同僚などに向けて書いても良いです。
もし急いで遺書を書き上げる必要がないなら、一枚の紙にまとめて書くのではなく、一人ひとりに向けて手書きで遺書を書くのがおすすめです。
誰に向けて遺書を書くかが決まったら、伝えておきたい内容をリストアップします。パスワードや友人などの連絡先、通帳の保管場所など、先ほど挙げた年代別の書いておきたい内容も参考にしながらまとめましょう。
またエンディングノートも併用すると、自分が何を伝えたいのかが明確になりやすいです。遺書は自分の気持ちを伝える手紙として使い、エンディングノートには自分の最期についての希望を記載するというように使い分けるのも良いです。
伝えておきたい内容を記載したら、普段はなかなか言いにくい感謝の気持ちや家族の将来など伝えたい思いを文章にしましょう。初めからしっかり書こうと意識するとペンが思うように進まないこともあるので、まずは思い浮かんだ気持ちをそのまま書いて、後から修正するのがおすすめです。
遺書を書くときは、「普段から思っているけれど、伝えにくいことを伝える機会である」と考えると書きやすいかもしれません。
遺書の保管場所は、日常生活ではあまり目につかないところに隠したり、特に大切な人にのみ場所を教えたりするなどの方法があります。自宅では保管するのが難しい方は、弁護士や税理士などの専門家に預けるのも方法の一つです。
遺書を見つかりにくい場所に保管したときは、場所を示すメモを別で用意しておくと良いでしょう。
遺書の文章は自由で決まりがありません。それ故にどのような文章にするべきか迷うこともあるでしょう。
遺書を書くときにおすすめの構成は以下の通りです。
例文を2つご紹介するので、遺書を書くときの参考にしてみてください。
お母さんへ いざというときのために遺書を書いておきます。 私が使っていたスマートフォンやサービスのパスワードです。 ・スマートフォン:〇〇〇〇 ・〇〇サービス:〇〇〇〇 私に万が一のことがあったら、下記の人に連絡してください。 ・会社:部署〇〇 電話番号〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 ・中学からの友達の〇〇ちゃん 電話番号〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 ・アパートの大家さん 電話番号〇〇〇-〇〇〇-〇〇〇〇 私を大切に育ててくれて本当にありがとう。 突然のお別れで悲しませてしまうかもしれないけど、私は空から見守っているからね。 〇〇〇〇年〇月〇日(遺書を書いた日付) 〇〇〇〇(自分の名前) |
家族へ 万が一のときに備えて遺書を置いておくね。 生きている間、たくさん笑いあったり、けんかしたり、全部大切な時間です。 今までありがとう。 これからは天国で見守っています。 私がお世話になった人の連絡先を書いておくので、万が一のことがあったら連絡してください。 ・会社:部署〇〇 電話番号〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 ・中学からの友達の〇〇ちゃん 電話番号〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 ・アパートの大家さん 電話番号〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇〇〇年〇月〇日(遺書を書いた日付) 〇〇〇〇(自分の名前) |
遺書は形式にとらわれずに自由に書けるという利点がありますが、法的効力がないため、相続などの希望を書いてもその通りにならない可能性があります。もし自分の思いや希望に法的効力を持たせたい場合には、「遺言書」を作成するのがおすすめです。遺言書であれば、民法の規定に沿って作成することで法的に有効になります。
遺書は、法的効力を持たない代わりに自分の思いを自由に記載できるため、家族や大切な人に感謝の気持ちなどを伝えるのに適した方法です。遺書を書くタイミングも自由に決められるので、自分が書きたいと思ったときに書けます。不慮の事故などは予測できないため、万が一に備えて遺書を残しておくと良いでしょう。
「小さいわが家のお葬式」では、生前相談を受け付けています。自分が亡くなったとき、「家族に負担をかけるのではないか」「少しでも家族の負担を減らせないだろうか」と心配な方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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