記事監修・作成:小さいわが家のお葬式(株式会社SEC)
日本で行われるお葬式の多くが、仏教の教えに基づく「仏式葬儀」であることをご存じでしょうか。そのため、仏式葬儀はほとんどの方が関わる可能性のある、身近な儀式といえます。
しかし、いざ自分が喪主や参列者の立場になったとき、「何から準備すれば良いのだろう」「作法やマナーが分からない」「費用は一体どれくらいかかるの?」といった、さまざまな疑問や不安が浮かんでくるものです。
本記事では、「仏式葬儀とは何か」という基本的な知識から、一般的なお葬式の流れ、知っておきたいマナー、そして費用の目安まで、初めての方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
「小さいわが家のお葬式」では、対象の施設をご利用の場合、すべてのプランで安置日数無制限で、安置料・ドライアイス料が無料。日延べの追加料金が発生しません。比較検討時の基準とすることをおすすめしています。 近年のドライアイスの原価高騰により葬儀社各社のプランの基本料金が値上げ傾向となっています。
また、プラン内容の見直しも行われいます。追加料金がかかるか否かは、各葬儀社によりことなります。
制限を設けている葬儀プランでは、既定の日数を超えると、1日ごとに10,000円~20,000円の追加料金が加算されてしまいます。
《参考情報》
ドライアイスを20~30%以上値上げ
ドライアイス価格高騰により値上げを致します。
生前相談で
割引適応!
仏式葬儀とは、その名の通り仏教の教えにのっとって執り行われる葬儀形式のことです。僧侶による読経や、故人を仏の道へ導くための「引導」といった儀式を通して、故人がこの世への未練を断ち切り、安らかに浄土へ往生できるように願います。
現在、日本で行われる葬儀の大多数をこの仏式葬儀が占めており、多くの方にとってなじみ深い形式といえるでしょう。仏式と一言でいっても、宗派によって細かい作法や考え方が異なるのが特徴です。
仏式葬儀は、第一に故人の冥福を祈り、安らかに成仏することを願うために行われます。
それと同時に、遺されたご家族や親族が、故人との最後のお別れを通じて悲しみと向き合い、心の整理をするための大切な儀式でもあります。葬儀を通して生前の故人への感謝を伝え、これからも変わらない絆を再確認する、意義深い時間となるのです。
日本の葬儀には、神道の「神葬祭」やキリスト教式の葬儀など、宗教によってさまざまな形があります。例えば、神道では故人は家の守り神になるとされ、キリスト教では神の元で安らかに眠ることを願うなど、それぞれ考え方が異なります。
考え方の違いにより、儀式の内容や流れにも違いがあるのが特徴です。例えば神道の神葬祭では玉串奉奠(たまぐしほうてん)や神職による祝詞奏上(のりとそうじょう)などが行われ、キリスト教式では、賛美歌や聖書の朗読、祈りを中心に、故人の魂の安らぎを願う儀式が行われるのが一般的です。
その中で仏式葬儀が広く普及した背景には、江戸時代に人々がお寺の檀家となることを義務付けられた「檀家制度」が影響しているといわれています。
仏式葬儀は、ご逝去された日を1日目と数え、お通夜を1日目に、葬儀・告別式、火葬を2日目に行うのが通例です。ここでは、ご逝去からお骨上げまでの一連の流れと、それぞれの儀式の意味を解説します。
ご臨終の後、故人の口を水で潤す「末期の水」を行い、ご遺体を清める「エンゼルケア(死後処置)」を施します。その後、ご遺体を自宅や斎場、専用の安置施設へ搬送し、安置する流れです。
安置が済んだら、枕元に「枕飾り」と呼ばれるお供えをし、可能であれば僧侶に「枕経(まくらぎょう)」という最初のお経をあげていただきます。
お通夜では、まず遺族・親族が集まり、参列者の受付を開始します。定刻になると僧侶が入場し、読経と法話が行われます。その間に、喪主から順に参列者が焼香を行う流れです。
僧侶が退場した後、喪主が参列者へ挨拶を述べます。その後、「通夜振る舞い」と呼ばれる食事の席を設けて参列者をもてなしますが、近年は省略されることもあります。
葬儀・告別式も、お通夜と同様に遺族・親族の集合、受付から始まるのが基本です。僧侶が入場し読経が行われ、その中で故人へ贈る言葉である「弔辞」の紹介や、寄せられた「弔電」の奉読がなされます。
その後、参列者が焼香を行い、僧侶が退場します。最後のお別れとして、ご遺体の周りを花で飾り、喪主が挨拶をした後、棺を霊柩車へ運び出棺となる流れです。
火葬場へ到着後は、「納めの式」として炉の前で最後の読経と焼香を行います。火葬には1〜2時間ほどかかり、その間遺族は控室で待つのが一般的です。
火葬が終わると、遺骨を骨壷に納める「収骨(お骨上げ)」を行い、「埋葬許可証」を受け取ります。
本来、初七日法要はご逝去から7日目に行う追善供養ですが、近年では遠方からの親族の負担などを考慮し、葬儀当日に繰り上げて執り行うことが多いです。これを「繰り上げ初七日法要」と呼びます。
この法要の後、僧侶や親族をもてなす「精進落とし」という会食の席が設けられます。
仏式葬儀に参列するに当たり、失礼にならないよう、服装や持ち物、香典に関するマナーを事前に確認しておきましょう。ここでは、一般的に求められる準備について解説します。
男性は、光沢のないブラックスーツに白いワイシャツ、黒無地のネクタイを着用します。靴下と革靴も黒で統一しましょう。
女性は、黒のワンピースやアンサンブルといったブラックフォーマルが基本です。ストッキングやパンプス、バッグも黒で、光沢のない物を選びます。
アクセサリーは結婚指輪を除き、着ける場合はパールの一連ネックレス程度にとどめ、メイクは控えめにします。お子さまが参列する場合は、学校の制服か、なければ黒や紺などの地味な色の服を着用させましょう。
仏教徒の方は、ご自身の宗派の数珠を持参するのが望ましいです。数珠は個人の物なので、貸し借りはしません。また香典は、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。色は紫や紺、深緑、グレーといった弔事用の物を選びましょう。
この他、白か黒の無地のハンカチを用意しておくと良いでしょう。
香典袋は、黒白または双銀の結び切りの水引がかかった不祝儀袋を選びます。蓮の花が描かれた物は仏式専用です。表書きは、四十九日までは「御霊前」と書くのが一般的ですが、「御香典」は宗派を問わず使えます。名前は薄墨でフルネームを書きましょう。
中袋には、表面に旧字体の漢数字で金額を記し、裏面に住所と氏名を記入します。袋に入れるお札は、新札をなるべく避けるのがマナーです。
渡す際は受付で袱紗から出し、相手から見て正面になるように両手で差し出し、「この度はご愁傷様でございます」などとお悔やみの言葉を述べましょう。
仏式葬儀は、日本のお葬式で広く行われている形式ですが、宗派によって教えや儀式の内容に違いが見られます。ここでは、代表的な宗派の特徴を解説します。
宗派 | 特徴や儀式 |
浄土真宗 | 亡くなるとすぐに阿弥陀如来の力によって浄土へ往生できる(即身成仏)と考える。そのため、故人を仏弟子にするための「授戒」や、仏の道へ導く「引導」といった儀式がない。「御霊前」は使わず、通夜・葬儀ともに「御仏前」を用いる |
真言宗 | 故人が大日如来と一体になることで即身成仏を目指すという、密教の教えに基づいている。葬儀では「光明真言」を唱えることが多い。 故人が仏の位に入れるよう、頭に水をそそぐ「灌頂(かんじょう)」という儀式を行うことがある |
曹洞宗・臨済宗 | 故人に戒を授け、仏の弟子として送り出すという意味合いが強い。葬儀の際に、太鼓などの鳴り物を鳴らすことがある |
日蓮宗 | 「法華経」の教えを信仰の中心としている。僧侶や参列者が「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の題目を唱えることが、故人へのなによりの供養になるとされている |
仏式葬儀は、故人の冥福を祈ると同時に、遺された人々が故人をしのび、心の整理をするための大切な儀式です。通夜から葬儀・告別式、火葬までの一連の流れや、服装・香典などのマナーを理解しておくことで、いざというときにも落ち着いて故人とのお別れに臨めるでしょう。
葬儀の準備には、こうした儀式の理解に加え、さまざまな手配が必要となり、不安を感じる方も少なくありません。
「小さいわが家のお葬式」では、宗派に合わせた葬儀のご提案はもちろん、あらゆるご不安に専門スタッフが親身に寄り添います。ご家族だけでゆっくりお見送りしたいなど、ご要望に合わせたプランをご用意しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
資料請求やお問合せは
メールフォームをご利用下さい。
お急ぎの方はお電話から
記事のカテゴリー
お急ぎの方は今すぐお電話ください。
生前相談で割引適応!